『図解人材マネジメント入門 人事の基礎をゼロからおさえておきたい人のための「理論と実践」100のツボ』を読みました。
書籍では組織の短期・長期の活動を人の側面から「なんとかする」人材マネジメントについて、6つの要素に分類し複数社の事例を交えながらわかりやすく解説してくれています。
これから人事責任者になる、人事担当者になる、などのような方にとって有用な書籍になります。
6要素それぞれについて短く触れ、個別要素に関わる各社事例を添えます。
人材マネジメントの6要素
1. 人事評価
人事評価は任意の評価基準に従い、社員を評価するしくみです。
この内容によって、昇進・等級・給与変更・育成施策などが決まっていきます。
人事評価について、ベーシックさんの事例がこちら。
2. 報酬
報酬には外的報酬と内的報酬があります。外的報酬は働くことで企業から与えられる報酬です。賃金、昇進、福利厚生などがここに含まれます。
内的報酬は仕事から得られるやりがいや、仕事で関わる人との関係性からの満足などがここに含まれます。
報酬について、ゆめみさんの事例がこちら。
3. 等級
組織内の人の序列を作るものが等級です。
等級について、 GMO ペパボさんの事例がこちら。
4. リソースフロー
リソースフローは採用~入社~異動~退職までの一連の流れです。
最近だと採用広報・採用ブランディング等入社の前段階への広がりと、退職後の関係継続であるアルムナイ施策など関わる要素がさらに前後に伸びつつあるように思います。
採用マーケティングまで広がりを見せた採用の全体像については LAPRAS さんの記事がわかりやすいです。
入社オンボーディングについては、所属会社になりますが弊社の事例がとても手厚い対応をしています。
退職後のアルムナイについては、 Looper に関する記事で語られています。
5. 人材開発
人材開発は組織の目的を達成するために必要となる人の能力を向上させる取り組みです。
研修、コーチング、OJT、自己啓発の支援などがあります。
人材開発施策の事例として Google の社員間学習プログラムがこちらです。
6. 組織開発
組織開発はより好ましい結果を生むために人同士の関係性やプロセスに対する働きかけをする取り組みです。
例えば、 Mission / Vision の策定・浸透、OKR・MBOなどの目標管理の仕組みなどがあります。
組織開発の事例として、ナビタイムジャパンさんの OKR の取り組みがこちらです。