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Organization Development Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

学習する組織に導く仕事を求む。てぃーびーの転職希望エントリ

ブログ記事で転職先を募集し、そこからいくつか候補を絞って応募してみました。
結果的に3連敗となったわけですが、私自身の転職に対するビジョンの粒度の粗さからくるミスマッチの側面がありました。
色々な会社のお話をきき、実際の現場で求められる能力や、自身に関するふりかえりを繰り返してきたわけですが、10月末に求職エントリを書いてからだいぶ多くのことを知ることができたので仕切り直しの転職エントリでさらにターゲットを明確にしていきたいと思います。

経緯

10月末時点では以下のような条件で求職エントリを書きました。

  • 希望する業種 - 教育・学習系、モチベーション系
  • 希望する職種 - 人が活躍・成長していくために適した好ましい組織づくりをする役割

※両方揃っていれば嬉しいですが、難しそうな場合は片方あればいい

上記を踏まえつつ組織の拡大期において、上記のような役割を求めている企業様にマッチするのではないか、という問いかけもさせていただきました。

この段階では実際に企業が求めている業務上の課題やそれを解決する役割や、その需要、またそういった領域によくあるコンテキストごとの問題が把握しきれていませんでした。
組織の拡大期という表現もまだ粒度が荒い表現だったと思います。

実際にカジュアル面談で多数の会社の組織的な課題を聞いた上で、想定されるターゲットの情報と、自分がそのターゲットで活躍するために持っている実績や能力・特性に関する情報をまとめ直しました。

ターゲットに関して

希望する業種・職種

  • 業種は自社でサービス提供をしている会社であれば問いません(受託ではないこと)
    • 関心的に教育・学習・エンゲージメント関連なら嬉しいですが、必須ではありません
    • 受託開発を除外する理由は、自分が考えている学習する組織を目指す上でのエンゲージメント施策を行う上で障壁の高さを感じることです
  • 希望する職種
    • 組織に所属する人のパフォーマンスを最大化することを中心とした役割
      • 関わる要素の例
        • 採用
        • 育成
        • 定着
        • エンゲージメント
      • 最終的には CLO (Chief Learning Officer) と呼ばれるような役割にたどり着けると理想です
    • 必要に応じてその他の業務上のスループット向上に関する役割が加わるのは想定内
    • 開発業務は担当しない

なお、はじめから上記の役割ではなく、一度他のマネジメント業務や近い役割を経てから上記の役割を担当する、という場合もそれがある程度具体的な時期を言えるレベルの話になっていれば許容範囲です。実際に、組織全体に関わるような活動や前提知識や組織内での信頼なども影響すると思いますし、むしろ別のポジションから入ったほうが円滑なケースもあると思います。
業務改善は普段の活動にあたりまえに組む込んで動くタイプなので、業務全体に関してよりよくしていくための活動はどのようなポジションでのオファーを受けるとしても含まれるものとします。

2018年10月〜2019年2月までの転職活動で、

  • ある程度小さめの規模からいよいよ「組織づくり」を意識するフェーズの会社

がマッチしているのではないかという助言を受けました。
確かにそのように思う面があります。
誰もいなくてこれからどうしたらいいかわからない状態で調べつつ、周りを巻き込みつつ作り上げていくことが得意という面からです。

逆に、まだ組織づくりを意識する前で短期目標を中心に、マネージャーもコードを書くことにどんどんコミットするようなプレイングマネージャーとしての能力が求められる場には向いていないでしょうし、ある程度完成した組織の中で組織の負の遺産として積み重なった社内政治を含めた問題を紐解いていくようなタイプの強みが求められる場も向いていないでしょう。

希望する業種・職種を選んだ理由

人の成長と充実を支援したい。その影響をできるだけ大きく広げたいと考えています。
これは個人の想いです。

次に、業務上の必要性として考えます。
組織において、人のパフォーマンスを最大化するというのは組織を「学習する組織」にすることです。
「学習する組織」は 個人、チーム、組織が成長し続けるような状態になっている組織 です。
組織力というのはそこに属する人の能力や人と人とがチーム・組織として協力した際に発揮される能力の集まりになります。
それが、組織の競争力の源泉です。

「学習する組織」をより具体的な表現に落とし込むとすれば

  • 所属する人材は自走している
  • チームは自己組織化している
  • プロダクト・サービスはすばやく仮説検証を繰り返し成長している
  • 組織は必要な変化を継続的に行いスループットが上がるようになっている

というような組織です。

ビジネス変化の高速化、労働人口の減少からくる生産性向上の必要性。
これらの必要性を満たすためには組織が変化する力が高い必要があり、そのためには組織に所属する人や組織自身が継続的に成長する必要があります。
特に重要となるIT人材の不足が深刻な日本では「学習する組織」になることはなおさら重要な要素であり、企業の生存有無の鍵になると考えています。

そのため、自身の想いと企業からみた必要性が合致した領域と考えていますし、転職後に所属する企業がそういった「学習する組織」の代表格と言われるような状態にしたいと考えています。

所属組織で「学習する組織」づくりに成功し、それが所属企業の競争力の源泉の1つになる。
それが日本に広がり、日本全体が浮上していく、という未来への貢献をしたいと考えています。

予想されるターゲット企業

組織が大きくなり始め、即戦力だけではなく新卒やポテンシャル層(戦力化手前)が急激に増えてきている。
それに伴い、多くの兼任を持つプレイングマネージャーだけでは業務が回らなくなってきて、専任のマネジメント担当の必要性を自覚してきている。
(もしくは、マネジメントが不要になるような組織設計の必要性)
ビジネスは軌道にのり、生きるか死ぬかの短期決戦は抜け出し、組織のスループットを高めることに投資する余力がではじめている。

そこで、現状の組織・チームレベルの課題を解決する必要があるが、開発志向の人材が多く、組織周りの業務を率先してやりたがる人材が内部にいない。
また、そういった人材の獲得も困難で苦戦している。

というような条件の企業様と私がマッチするのではないか、と予想しています。

※ターゲットとは一致しないが「弊社なら活躍してもらえそう」という印象をもっていただけたのならこの条件外でもぜひお話を聞かせていただきたいと思います

自分に関して

ターゲットとして希望する職務をつとめるにあたって私がどのような経験をし、どのような能力や特徴を持つ人間であるかを説明します。

経験・知識・スキルに関わる実績

マネジメント、育成に関わる業務実績は以下になります。
一気通貫に専任のマネジメントを担当したことはありませんが、その場その場で業務の問題を解決するために必要とされる役割を率先して担当してきました。

  • 受託開発における課題管理
    • 課題の言語化
    • 課題の切り分け
    • 課題のアサイ
    • 課題の優先度管理
    • 課題のステータス管理
  • 開発メンバー不足の解消
    • 受託の現場で致命的に実力者が足りない場で2名実力者を声がけ
      • 全員参画
    • 自社で採用の副担当として関わり、リファラルで1名、媒体採用だが決めてとして私を知っていてもらったことによる採用が1名
      • 2名採用に成功
    • 副業で致命的に実力者が足りない場で3名のフリーランス、1名の副業開発者を声がけ
      • 全員参画
  • 現場のトラブルシュート
    • アメンバーの喧嘩に起因するプロジェクトの破綻リスクの解消
    • 納品達成困難な状況を設計変更で解消
    • プロジェクトマネージャーとメンバーの不和という制約の中でコミュニケーションのハブになることで情報流通・指示系統・モチベートを行いプロジェクトチームを健全化する
  • 組織、チームのスループット向上
    • xUnit の道入、教育担当
      • 手動テストから自動テストへの移行
    • 情報共有ツールの導入、浸透サポート
    • Chat ツールの導入、浸透サポート
      • 自社の Slack の導入
      • 副業先の Slack の導入
      • コミュニティでの Slack の導入( Growthfaction, 分報仲間 , )
    • 課題管理ツールの道入
    • 業務プロセスの可視化・効率化
      • 暗黙手で行われていた定形の業務プロセスを形式化して、業務の流れを安定化させ、問題を発見しやすくする
    • コミュニケーション改善
    • CI / CD の道入
      • インフラ担当と協力して GitHub Flow ベースの CI / CD を道入
    • 分析基盤の道入
    • リモートワークの質の改善
      • 副業、コミュニティ活動においてリモートでのやりとりを頻繁にしているため、その向上に対する一定のリテラシー・スキルがあります
  • 問題の明確化・解消
    • 人が気づかない問題や、問題の症状から真因を導くのが得意です
      • 1通のメール連絡の内容から業務プロセスの問題を発見し改善施策を導くなど
    • 問題を言語化することが得意です
      • 難読の経営理念を読みやすくリファクタリングした経験
      • 課題管理担当時に、毎日朝から晩までIssueの切り分けを通して言語化をし続けた経験
    • 問題の背景にある事実を引き出すのが得意です
      • 組織が抱える問題の裏にある情報を引き出すための問いかけと傾聴
      • 他者の人生相談、悩み相談を通した問いかけと傾聴

もともと与えられた担当の枠に収まらず、少なくとも組織・チームの誰かが解決しなければならない問題を率先して解決してきたことが断片的な経験を増やすことになりました。
そのため、キャリアの一貫性の面からみると不足しているように見えますが、根本としては組織・チームがその目的を達成するために最大限貢献する方法を考えて、今ある問題のうち何を解決すべきかを考えて、自発的に動けることが私の強みです。

今やっていること

個人のキャリアの目的を踏まえて、現状の業務上では担当上できないが転職まで待っているだけではないという点をお伝えします。
要素として、知識学習だけではなく、実際に行動を伴う活動をしています。そういった社外活動の一部を紹介します。

Growthfaction

成長と充実を研究する会として、2018年5月に立ち上げたコミュニティです。
成長と充実をハードルを下げることを目的としていて、ここまでの成果としては、

なお、現在技術書典6に向けて一歩踏み出した先にある挫折に立ち向かうための知見を詰め込んだ「 挫折論への招待 」を準備中です。

成再会

「成長を再現する会」を略して成再会(せいさいかい)と呼びます。
成再会は、個別の職業に依存するような専門的な知識ではなく、もっと基礎的な、知的な能力を使うほとんどの仕事に関わるベーシックな能力の成長を再現可能にすることを研究することで世の中の人の成長に貢献することを目的としたコミュニティです。

現在2回実施済みで、今は問題解決能力の習得について議論したり、実際に体験学習をして、育成設計の検討をしています。
今後はスキルを習得可能にするワークを仕上げ、実際にそこで習得する人を増やすことで成果をつなげ、ひとつずつ身につけられる基本スキルを増やしていく予定です。

スキルを習得可能にするワークが1つ仕上がったタイミングで public に参加者を募集するフェーズに移行しようと思っています。

オプショナルの価値

求めている業務に直接必要とされるものではないが、以下のような価値があることで所属組織に恩恵をもたらすだろう、という点をまとめます。

学習意欲が異常に強い

自身が関心を持っている対象に時間を可能な限り割り振る傾向があり、現状は自分の転職後にやりたい仕事やその先にある 個人の Mission / Vision につながることに割り当てています。

以下に、どのように毎日を過ごすかのスケジュールがあります。

熟達大好きてぃーびーの日常開示 - Tbpgr Blog

課外活動が活発で、その成果を仕事に持ち帰る

現職を例にとると、副業で得たつながりをもとに営業案件を3件持ち帰り、受注につなげました。なお、営業担当は本業の役割上はありませんが、自発的に行いました。

コミュニティや個人活動など、外部の活動や自習で得た知識、経験を自社に持ち帰り普段の業務の解決策の手札を増やしました。

コミュニティや個人活動など、外部の活動で得た人のつながりと自社・副業など相互にとってメリットがある場合に、話をつないで Win-Win で成果につながる関係を仲介することがよくありました。
※自社だけにメリットが有るケースで、個人活動のつながりを持ち込むことはなく相互にメリットが有る場面に、限定しています。

CodeIQ の出題者として名が知られたことで、関わりが増え、その結果として本業・副業のリファラル採用に貢献しました。

業務において、自分の担当だけではなく組織にとっての価値を意識していることと、関わる相手にとっての価値を意識している、というような思考パターンによってこれらのような利益をもたらしています。

関わる組織、人を異常なくらい支援する

自分が主に関わる組織や、交流する人にとってポジティブな機会や情報というのを常に意識し、機会を発見すると迅速に支援します。
機会の提示をしたり、情報を提供したりします。

例えば、

  • A という企画の実施者を求めている B 社と A の企画に適した能力をもち、その能力を活かす機会をもとめる C さんをつなぐ
  • 本人が気づいていなかった才能を指摘し、それを聞いた本人が外部にアウトプットをしたら、実際に買い手がついた

というようなものです。

結果として、関わる企業・個人双方がよりよい結果を得やすくなる立ち振る舞いを当たり前のように日常の中で徹底して行います。

私と関わったのちにポジティブな機会を掴みステップアップしていく方が多くいます。具体的な成果に関しては個人の情報なのと、恩着せがましくなってしまうと微妙なので名前は出しませんが、自覚できるくらいにそういった傾向が出ています。
つまり、業務上色濃く関わる人や組織をよりポジティブな未来へ導く支援スキルがあります。

前向きな人と共鳴してつながりを広げやすい

前向きな人と共鳴してつながりを広げていく傾向にあります。
個人のつながりであり、組織とのつながりであり、コミュニティであり、カジュアル面談でのつながりであり、前向きなことをしたい人とのつながりが増えることで

  • 情報を多く得ることになる
  • 潜在的リファラル対象の増加
  • つながっている人と組織の相互の利益になる場合の仲介による機会創出

のような利点につながります。

おそらく、私の

  • 人を支援していきたい気持ちからくる言動
  • 取り組む対象への没頭度からくる顔をだす頻度の多さ
  • 取り組む対象への熱量

から、人が集まる「場」を形成しやすいという結果につながっていると思います。 言語化は難しいですが、人が継続して集まる場には何が必要で、どのように振る舞うといいのかを無意識からくる自身の行動で行っているのだと思います。

まとめ

改めて転職希望の情報と、自身の実績や価値を言語化してみました。

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