書籍「LEAN ANALYTICS」を読んでいて気になったOMTMについてまとめます。
OMTMとは?
OMTMとは One Metric That Matters の略で、
現在のステージにおいて最も重視して着目すべき数値のことです。
遅行指標と先行指標
指標には 遅行指標 と 先行指標 があります。
遅行指標はすでに起こったことの結果であり、 過去を説明するもの です。
例えば、UU(ユニークユーザー)やPV(ページビュー)など。
それに対し、先行指標は 未来を予測するもの です。
例えば営業ファンネルの見込み客の数やクレーム件数など。
見込み客が多ければ、その後のユーザー・顧客は増えるだろうし、
クレームが減ればチャーン(離脱顧客)は減るでしょう。
KPIとして選ぶ指標は未来を予測していく必要があるため 先行指標にする 必要があります。
そして予測した未来に応じてアクション可能であることが重要です。
OMTMの各ステージについて
OMTMではビジネスを5つのステージに分類し、
そのステージにあった指標を扱うように促しています。
ステータス(英) | ステータス | 状態 |
---|---|---|
Empathy | 共感 | まだ満たされていないニーズを見つける状態。インタビューをしたりする |
Stickness | 定着 | 問題をどう解決するか発見し、お金を払ってもらえるようにする状態。拡大前に質を上げる |
Virality | 拡散 | 製品を正しく作り、ユーザーを拡大していく状態。会員システム、紹介システムなど |
Revenue | 収益 | 利益構造を構築していく状態。コスト削減など |
Scale | 拡大 | 事業を広げていく状態。店舗拡大など |
どのツールで分析するか?
最近の定番だと Re:dash が手軽そうです。
Re:dash の基本的な機能に関して以下にまとめてあります。
参照資料
- Lean AnalyticsのOMTMについて調べてみた - メソッド屋の日記
- 【Lean Analytics】1.基礎と概念 〜望ましい指標と追うべきではない指標〜 - BLOG FROM THE NORTH COUNTRY
書籍
Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)
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