私がブラック企業の末端からステップアップしていったときの事例を形式化します。
手順
詳しくは下記にまとめてあります。
暗黙知を書き出す
ブラック企業で心身を壊し、IT業界を離れてしばらくしてから結局IT業界に戻ってきた私。
経験の浅い、一度心が折れたおっさんにも関わらず復帰2年目でリーダー職を勤めるようになるまでのお話です。
- 日々の開発を行っている最中、これは必要であろうというものに関して具体的な指示の先まで自発的に対応
- 自発的な対応が目に止まり、他の開発チームにスカウトされる
- 他の開発チームでリーダーが不在になることが多く、率先してその穴を埋める
- リーダー不在の穴を埋めるために正式なサブリーダーになる
- 次の開発チームで開発方針や生産性の向上に関する課題に関して手を挙げておしすすめる
- 実質チームリーダーとして行動しているうちに、正式にチームリーダーとして指名される
形式化可能な事例を抽出する
3つの行動を1つのパターンとして抽出します。
1つ目
・ 日々の開発を行っている最中、これは必要であろうというものに関して具体的な指示の先まで自発的に対応
・ 自発的な対応が目に止まり、他の開発チームに引っ張られる
2つ目
・ 他の開発チームでリーダーが不在になることが多く、率先してその穴を埋める
・ リーダー不在の穴を埋めるための正式なサブリーダーになる
3つ目
・ 次の開発チームで開発方針や生産性の向上に関する課題に関して手を挙げておしすすめる
・ 実質チームリーダーとして行動しているうちに、正式にチームリーダーとして指名される
抽出した事例を抽象化する
3つのパターンを抽象化して
- 目的を意識して期待値を越えていく
この結果により、行動以前よりもステップアップできました。
背景
よりよいやり方、枠にとらわれない視点を持っていること
(該当ドメインの知識・専門領域の知識・過去の経験などによるものだろうか?)
問題
自分の役割の外にでないため、おおきなステップアップがしにくい
※ここでいう役割は別の職種の領域もやる、というようなものではなく
もともと最低限期待されている枠以上のことをする、という意味です
要因
- 目的の理解度が低い
- 知識が不足している
- 視点が欠けている
- 信頼が欠けている
- 行動力が欠けている
解法
不足している要素を蓄え、行動する。
行動
- 目的を意識し、高い視点からものごとをみる
- 業務の成果に関わる知識を増やす
- 提案を受け入れてもらえるための信頼をあらかじめ積み重ねておく
- 率先して行動する
- 長期に渡り細かい成功を積み重ね、 自己効力感 を高めておく
結果
自らチャンスを作り出し、チャンスをものにしてステップアップできるようになる。
抽象化した形式知を学習可能にする
- 与えられた仕事を着実に行う。人の役に立つことを率先してする。(信頼貯金の獲得)
- 担当するすべての業務に関して目的を把握する。目的が不明確なら確認する。
- 業務や業務を行うために必要となるスキル・知識を増やし続ける。
- 改善案を思いつたら実際に提案する。まずは小さなことからでよい。
- 提案内容に関して実際に行動する。まずは小さなことからでよい。
まとめ
期待値を越える行動を自分がとらずに、与えられた役割を粛々とこなすだけだった場合、
ブラック企業の末端開発者として今でも死にそうになりながら働いていたのだろうな、
ということに改めて気づくことができました。
補足
「ステップアップしたくない」という選択ももちろんありますし、
個人の意思決定の自由だと思うのでステップアップしないことに対して否定的なわけではありません。