私が問題解決の利益を共有する際の選定基準を形式化します。
手順
詳しくは下記にまとめてあります。
暗黙知を書き出す
ATOM エディタの挙動がおかしくなりました。
- ATOM で開発ツールを開き、consoleを確認したがエラー情報はでていなかった
- ATOM 本体の GitHub Issue を検索したが原因を特定できず
- Yahoo! リアルタイム検索で「ATOM bug」で検索したら有力な情報を発見
- ツイートからリンクされていた synced-sidebar の URL を確認
- 原因特定
- その他の人も困っているかもしれない
- 社内のメンバーにIssueのURLを共有
- 社外に向けてツイートで共有
自宅のATOMが動かなくなった原因これかな。帰ったら確認しよう。https://t.co/uREwlVCZKj
— てぃーびー 📺 (@tbpgr) 2017年5月31日
- よく考えるとツイートだどストック情報にならないので Qiita でシェアしよう
- Qiita の記事を執筆
- Twitter で拡散
ATOM 1.17 でエディタのフォーカスがプロジェクトフォルダーサイドバーに奪われてしまう事象への対応
— てぃーびー 📺 (@tbpgr) 2017年5月31日
https://t.co/hyQQanGyKK
形式化可能な事例を抽出する
その他の人も困っているかもしれない
の部分を抽出します。
抽出した事例を抽象化する
自分が何かをしたときに、それが
- 他の人の役に立つかどうか?
- どの範囲の人に役立つか?
という視点を持つことでより広い範囲にプラスの成果を広げることができるはずです。
背景
自分の取り組みを外に広げる視点を持っていない
問題
本当は外に広げることができる個人の取り組みによる恩恵が個人で閉じている
要因
- 個人の取り組みのうち、外に広げることができるものがあることを認識していない
- 個人の取り組みのうち、外に広げることができるものがあることは認識しているが行動したくない
- 個人の取り組みのうち、外に広げることができるものがあることは認識しているが行動の仕方が分からない
解法
個人の取り組みの効果を外に広げることができることを認識し、
その点を意識できるようにする。
行動
- 個人の取り組みのうち、外に広げることができるものがあることを認識する
- 慣習化するまで意識付けのための覚書を目に見える場所におく
- 行動したくない理由を明確にし、対策をたて、解決する
- 例えば、広い範囲への貢献が評価されない・面倒事が増えるなど抑止力になっているものがあれば除外するかその場を去る
- 行動の仕方がわからない
- そういったことがうまい見本となる人がいたら助言を受ける
- わからなくても行動してみる。やりながら質を上げる
結果
個人の成果が広い範囲に影響をあたえるようになる。
短期的には面倒かもしれないが長期的には信頼貯金、評価があがるので結果的に大きな利益となる。
抽象化した形式知を学習可能にする
- 自分のタスクを洗い出し、細分化し、その中で他人にプラスの影響をあたえるものがあるか判別する
- プラスの影響をあたえるものを外に広げる
- 信頼や評価が上がっていることを実感できるように、Before ・ After の変化をメモしておく
- 以上を繰り返す
補足
記事のタイトルを「ATOM 1.17 でエディタのフォーカスがプロジェクトフォルダーサイドバーに奪われてしまう事象への対応」にした理由について。
問題に遭遇して困っている人は「synced-sidebar」による事象であること自体を把握していない可能性が高い。
動かなくなっている事象そのものをタイトルにしたほうがたどり着きやすいだろう、ということを想定して命名した。
まとめ
自分一人で解決した問題がどこまで影響するかを意識できると、より多くの人が幸せになります。
今回の内容には更に2つのレベル感があると思っています。
- 魚をシェアする
- 魚の釣り方をシェアする
の2つです。
可能ならば後者もシェアするとよさそうです。
ただ、注意点として人の役に立つのは気持ちのいいものなのでついついコスパを忘れてしまいがちということです。
あまり他の人の役に立たないものをシェアするためのコストを掛けすぎないように注意したいところです。