理想と現実の差からおこる問題解決。
現実世界では、頭から綺麗に全てが整理されて自分の手元に届くわけではありません。
- 背景や目的がないまま、問題だけを渡される
- いきなり解決策の一つだけを依頼される
など様々なケースがあります。
単純な問題は前段階がいろいろ漏れていても解決できることもありますが、ある程度複雑になってくるとそうはいきません。
このときに、必要となるのが不足している情報の収集です。
そこで問題解決の断片だけ渡されたときの情報収集方針についてまとめます。
前提
問題解決は以下のような構成になっているものとします。
問題解決モデルにはいろいろな種類があるので、各自の捉え方で色々だと思いますが、この記事では一旦この構造だと思ってください。
問題定義フェーズの情報収集
問題定義フェーズでは
- 背景
- 目的
- 理想
- 現状
- 問題
が明確になっている必要があります。
このため、これらに関する情報を収集する必要がある。
背景
問題提起をした人物を中心に自称に関わる範囲における背景の情報を収集する。
ここでは、問題構造に対する理解の深さが影響するだろう。
問題の内容によるが、狭い範囲なら問題提起者への確認だけで済むだろうし、その事象の構造に起因する場合はかなり広く把握している必要がある。
前提
問題提起をした人物を特定する
目的
問題提起をした人物に目的を確認する。
理想
問題提起をした人物にその問題が解決されている理想状態を確認する。
理想が曖昧なら関係者で対話して明確にする。
現状
問題提起をした人物に現状を確認する。
現状が曖昧なら関係者で対話して明確にする。
問題
理想と現状が明確になったら、その差としての問題が導かれる。
一般にネガティブ表現になる。
- 例 - 彼はいつも遅刻する
問題解決フェーズの情報収集
問題と要因が明確になり、そこから解決策を導くフェーズでの情報収集。
ここでは、
- 前例の調査
- 他者による事例の調査
- 前提から推測した仮説に必要な情報
などを集めることになるだろう。
仮説そのものを導けない場合は、思考力が強かったり、該当領域に詳しい第三者に協力してもらうことになるだろう。
まとめ
書いてみるとあっさりとしているが、調べる情報に対する想像力・推理力や第三者から情報を得る際の質問力や事前の信頼など、関わる要素は意外と多そうだ。