今、コミュニティに関わる書籍「コミュニティ・オブ・プラクティス」という本を読んでいることと、同僚やコミュニティ仲間が昔自分が関わる場で立ち上げた「分報仲間」の仕組みをトレースしている、ということでコミュニティにおける参加者の行動種別と継続について考えてみました。
以下は、コミュニティの仲間が私の会社の同僚と同期になってる「分報仲間」に関する記事。
プラス種別
話題提供者
疑問、お題を提示する人や助けを求める人。場に話題を提供するため、場が安定するまでの間で特に重要となる人。
新規参加の刺激が減ったときなども、この種の人が話題提供を継続してくれるかが継続の鍵。
話題反応者
話題に反応して、事例や意見を述べる人。
この反応が少ないと、いくら話題提供者が熱心でもいつか提供を停止することとなる。
問題解決者
話題提供者が助言を求めた場合に、その解決に熱心に加わる人。
なお、解決力を伴うとは限らない。
探求者
お題の議論を深める人。
この手の人がないと話題と出して、共感をして終わりになったり、知識の提供者と受益者が一方的になるなどする。
場の目的が深めることになければ不在でも特に問題ない。
形式化職人
議論をまとめたり、発生した知見を記録する人。
記録した内容はコミュニティ内外への共有が行われる。
中立種別
無反応者
ROM専の人
マイナス種別
話題逸らし人
なにかの話題を掘り下げたい、という流れがある中で悪気なく無自覚に論点をそらし、話題を過度に発散させる人。
ファシリテーションの上手い人がいると本線に戻しやすいが、戻す人がいないとカオスになるか、その時点でその話題を諦めることになる。
結果として、より深い話をしたい人にとって場から得られる利益が減っていくこととなる。
※話題を広げたいときにうまく広げる人とは別
攻撃者
すぐに他者を攻撃する人。
意味不明者
何を言っているかわからない人。
話題逸らし人と近いが、話題自体は同じものを話そうとしているが何をいっているかわからない、という違いがある。悪気がないのは同様。
特殊能力者
和ませ屋
以下のような立ち回りをする特殊能力者。
- 攻撃者の怒りをそらす、和らげる
- 場全体のギスギスした雰囲気を和らげる
- 意味不明な人、話題をそらす人によって混乱した場を笑いに変えて治める
機会提供者
コミュニティ外で発生した機会をコミュニティ内の人に持ち込む人。
まとめ
Slack コミュニティは主催、参加ともにけっこう経験したので、色々経験しての種別としてはこのくらいがありそうかなと思います。
プラスの影響を広げ、マイナスの影響を減らすのが継続の鍵かなと思います。
難しいのはマイナス要因を与える人自身も特にマイナスにしようと思ってそうしているわけではない、ということかと思います。