私が気持ちではなく仕組みで解決することを判断する際の考えを形式化します。
手順
詳しくは下記にまとめてあります。
暗黙知を書き出す
Slackで頼まれたことを見逃すので気をつけますね、という会話がありました。
- Slackでの依頼を見逃すことがあった
- 「見逃すので次は気をつけます」という会話があった
- 「気をつけます」というのは人依存で確実性が下がるので仕組みで解決しようと考えた
- 依頼=タスクなのでタスク管理のツールを探すことにした
- 「todo slack app」でGoogle検索
- 1件目に to-do bot が表示された
- インストールして試す
- 機能として十分であることを確認
- 公式サイトへのリンクとユーザーガイドとSlack上でのヘルプの確認方法についてシェアした
- 実際に1件タスクを作成してみせた
形式化可能な事例を抽出する
「気をつけます」というのは人依存で確実性が下がるので仕組みで解決しようと考えた
の部分を抽出します。
抽出した事例を抽象化する
Slackの依頼を見逃さずに「気をつける」という対応の代わりに仕組み化する、
という内容をより抽象的に「気をつける」というアナログ対応をしているものを
仕組み化する、という内容にします。
背景
解決すべき問題があるが「気をつける」など人間依存で対応されている
問題
「気をつける」運用は不安定である
要因
- 対策の具体性がない
- 人によってムラがある
- 段々と気をつける意識が減る
- そのときどきで対応有無や質にムラがでやすい
解法
仕組みで解決する
行動
- 「気をつける」運用をしている対象を仕組み化する方法を調査する
- 調査した内容のうち効果の高そうなものから順に実運用にのせることが可能か検証する
- 仲間のレベルに合わせて使いこなすのに必要な最低限の情報を提供し、導入を知らせる
- 経過をみて改善が必要なら改善する
- 他の人にも役立ちそうな仕組みなら役だつ範囲まで横展開する
結果
仕組みによって安定して問題を解決できる。
その効果を広い範囲に広げることができる。
抽象化した形式知を学習可能にする
- 「気をつける」など人間依存になっている対象を発見するように「気をつける」
- それ、ダメなのでは(例えばチャットベースならいくつか怪しいキーワードを検出できるだろうか?)
- コードの臭い などのように典型的な事例をまとめるか?
- 対象を仕組み化する方法を実際に考える
- 対象の導入のために入門情報をまとめて共有する
- 定期的な振り返りをしておくことで、この件に対しても振り返りのタイミングが訪れるようにする
- 1つの取組みがどの範囲まで有益か考えることを慣習化する
関連情報
まとめ
「気をつける」以外にも人間依存の運用になっていることを発見する合図はありそうですね。
例えば妙にリズムのいいタイプ音+マウスの操作音が一定間隔で聞こえるときは
同じ作業を人間が手動で繰り返しやっている可能性があります。
それはプログラムで自動化=仕組み化できるチャンスです。
例えばアナログの手順書があるとします。
手順化されているもののうち、自動化できるものもあるでしょう。
身の回りであたりまえにやっていることが仕組み化できるか考えてみると面白いですね。
なお、「組織が改善の取り組みを認めないので仕組み化を思いついても無駄」という方は
ご自身のいる環境から出る、という策が有効そうです。