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Re: 観察者的発話の話が興味深かったので自分でも考えた

こまどさん( id:ky_yk_d )のブログで話されていた観察者的発話が面白かったのですが、自分の脳内メモリを圧迫したので、分類を書き残しながら整理し、その上で自分自身でも考えてみたくなりました。
わかりにくいという話ではなくて、話の流れででてくる言葉の定義・分類などを文章が終わるまで記憶しきれる短期記憶力が無い私個人の人間性能の問題です。

ky-yk-d.hatenablog.com

発話の種類

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ボールを渡す発話

発話の主題について次の行動を相手に期待するもの

ボールを渡さない発話

発話に対する相手の反応を受けて、次の行動を自分が取ろうとするもの

特性として、発話の価値に疑問が持たれやすい面がある。
それは、自分が判断材料としての情報を欲していて、その判断の結果受け取った情報を却下する可能性があるからだ。
相手にとっては、判断材料のために質問されているという意図を正しく理解できなければ、 却下された情報を渡しただけの無駄な時間ということに捉えられやすい。

ボールを渡さない発話には主流と傍流がある。

傍流

詳しく語らないので傍流を先に書く。 ガード節 のようなものです。
ボールを渡さない発話には

  • 気晴らし
  • 愚痴
  • オートクライン

がある。これは今回の話題の対象外。

主流

ボールを渡さない発話の主流には

  • 受け手にとって意味がわかりやすい
  • 受け手にとって意味がわかりにくい
  • 話し手にとって判断材料としての質問・相談
  • 話し手にとって判断材料ではない質問・相談

の四種類がある。
今回は

  • 受け手にとって意味がわかりにくい
  • 話し手にとって判断材料としての質問・相談

のパターンのみを話題にしていて、それを「 観察者的発話 」と呼んでいる。

連想したこと

これは、特にこまどさんに対する話ではなくて、自分に置き換えて観察者的発話がうまくいくかどうかについて考えてみた。

思いついたのは3つのポイントだ。

1. 関係性

1つは関係性だ。

関係性が良好でお互いのことが分かっていて、信頼関係があると「この人が話しているのだからきっと何か意図があるのだろう」と思える部分がある。
これは、自分が観察者的発話をされる側の経験を思い出してみた。
良好な関係の人からと険悪な関係の人から同じことをされたら、おそらく自分は異なる反応をしてしまうだろう。

2. 意図

1つは意図だ。

どういったときに観察者的発話を行うのか。どういった成果があったのか。
これらを質問・相談の事前事後に伝えるということだ。

相手にもその意図と意義を伝える。
相手が目上であったり、関係性が十分でない場合などは言い回しに注意が必要そうだ。
NVCSBI を意識してみるとよいだろうか。機会があれば試したい。

3. リフレーミング

1つはリフレーミングだ。

リフレーミング辞典 - PDF

フレーミングによって相手の感情を変化させることを思いついた。
同じ事実を言うのでも言い回しによって受け手の感情は大きく変化する。
相手への期待が高いからこそ質問している旨が伝わる言葉を選ぶ。
相手の協力によって、直接的ではないが正解に近づいた旨を伝える。

頼られ、感謝されていて不快に思う人は少数ではないかと思う。
実際に頼っているからこそ観察者的発話をしているのだから。

まとめ

こまどさん、よい思考材料をありがとうございます。
コミュニケーションに関して頭の中を分類し、整理することができました。
何か認識齟齬などあればご指摘ください。

思いついた対策についても、自分でうまくできているわけでもなく
これから試していきたいという種のものです。
コミュニケーション強者の人から意見・アドバイスなどあれば、お待ちしています。