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Moments of Truth とは?

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この記事は2021年の Employee Experience Advent Calendar の7日目です。

Moments of Truth とは?

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Moments of Truth (以降 MoTContract が満たされ、 EA が整合したかどうかが判断できる瞬間です。

例えば、田中さんは Value に共感してA社に入社したとします。実際に入社して、 Value が形骸化していることを知り Contract として期待していたものを裏切られデモチしたとします。この瞬間が MoT です。 逆に、鈴木さんも Value に共感してB社に入社したとします。実際に入社して、 Value がきちんと根付いていて大切にされていることを知り Contract として期待していたものを満たされエンゲージメントが高まったとします。この瞬間も MoT です。

Moments That Matterとは?

従業員のエンゲージメントに特に大きな影響を与える体験を Moments That Matter(以降 MTM)と呼びます。
MTM の例としては

  • 入社オンボーディング
  • 上司からの日々のフィードバック
  • 日々のキャリア開発支援や機会提供
  • 評価目標の設定、評価フィードバック

などです。細かな MoT を改善するよりも MTM から順に改善していくとよいでしょう。

MoT, MTM の挽回

MoT, MTM がネガティブな内容であることを確認したとします。この場合、その体験を良質に変えるための施策を実施する必要があります。逆に、これらを放置していればデモチする従業員が増えていくことになります。

まとめ

従業員が転職時に求めていた点を選考過程でヒアリングすること自体はしっかりやっているケースが多そうに思います。一方で、そこで得た希望内容を継続的にチェックし、すり合わせることができているケースはさほど多く無い気がしています。特に異動した場合に、その情報が全く連携されないケースも多くあると思います。それは結果として MoT, MTM がネガティブな結果となりデモチが重なり、場合によっては退職につながることになります。 現場のマネージャーと組織施策の担当が手を組み、この部分をしっかりと継続的に確認できるようにする必要があるでしょう。

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