この記事は2021年の Employee Experience Advent Calendar の3日目です。
Expectation Alignment とは?
Expectation Alignment (以降 EA) は 従業員が組織での体験を通して、自己の期待が満たされていると感じるかどうか です。 従業員は個々の価値観をベースに、自分が働く企業に何らかの期待を寄せています。 求めるキャリアの追求であったり、優秀な同僚であったり、報酬であったり。 これが体験を通して満たされたと感じるか、満たされていないと感じるかが EA です。
なぜ EA が大切か?
従業員が求める要素を組織が提供してくれる、と感じることができる状態なら従業員は業務へのコミットメントを強めます。結果として業務の質は高まりやすくなるでしょう。また、従業員が定着しやすくなるでしょう。
どうやって Expectation Alignment を高めるか?
まず期待を把握しないことには満足に至りません。 そのため、従業員が職場に何を求めているのか、従業員がキャリアとしてどのような経験機会を求めているか、これらを把握します。これはマネージャーの役割になるのが一般的でしょう。1on1で確認するのが王道です。そして、期待を把握したら次は現状です。このギャップを把握します。そのギャップを埋める方法について話し合います。 従業員の期待は固定ではありません。その人がおかれている状況や、価値観の変化などにより変化していきます。そのため、期待に変化がないか定期的に確認することが必要になります。 なお、マネージャーは従業員が職場・キャリアに求めるものを知るのを選考過程で把握していることが好ましいです。入社したあとにそもそも組織が求めるものと全く異なるキャリアを築きたい人である、ということがわかっても対応しようがありません。組織と求めるものが一致しない方なら、そのことを選考過程で率直にお知らせしておくことが好ましいです。
また、期待がそもそも現実的では無い場合は率直に実現できない期待であることについて話し合い、納得してもらうことが必要になるでしょう。例えば、未経験からソフトウェア開発職に転職したばかりの人が年収1,000万もらうことを求めていた場合などです。
まとめ
EA についてまとめました。
なお、 EA は従業員個人の自己認識度合いが影響します。自分はどんな強みがある何をしたい人なのか?
ここが言語化できないことには期待値と実際の状態が比較できません。
そういう意味では初手としてキャリアサポート、キャリアコーチングなどが必要になるかもしれませんね。