提案には2つの視点があると考えることができます。
- 他者に貢献するための提案
- 自己利益につなげるための提案
今回はこの2種類の違いについてまとめます。
他者貢献提案
他者貢献提案は、他者に貢献するための提案です。
- 上司、同僚、部下の仕事を楽にする。効率を上げる。成長に貢献するような提案
- 会社全体の業務効率を上げる。成長に貢献するような提案
- 顧客に価値を生み出すための提案
このようなものです。
他者貢献のための提案をしている人は他者への価値提供の視点があります。
視点が他者に向いているため、他者への配慮も行き渡りやすいと想定されます。
そのため、
- 無理やり言いくるめない。場合によっては提案を中止して次の機会を狙う
- 怒りでコントロールしない。中立的に、対話を持って物事を進める。
- 持論の勝利を目指すのではなく、より良い答えの追求を目指す
- 提案先の相手がおかれている前提への想像力が働く
などになりやすい状態と言えそうです。
自己利益提案
自己利益提案は、自己利益につなげるための提案です。
- 利益追求軸
- 自分の評価を高めるための提案
- 自分が承認欲求を満たすための提案
- 自分が楽をするための提案
- 損害回避軸
- 自分の面倒を減らすための提案
- 自分のリスクを減らすための提案
- 実現欲求軸
- 環境や他者を自分の思い通りにするための提案
このようなものです。
自己利益のための提案は他者に向けた視点がありません。
基本的な視点が自己の利益に向いているため、他者への配慮も失われやすいと想定されます。
そのため、
- 無理やり言いくるめる
- 怒りで相手をコントロールしようとする
- より良い答えの追求ではなく持論の勝利を目指す
- 意にそぐわない相手を敵とみなす
- 批評するが行動しない
などの選択をしやすい状態と言えそうです。
まとめ
- 他者に貢献するための提案
- 自己利益につなげるための提案
の2種類の違いについてまとめました。
自己利益提案は、その意図や振る舞いから提案が通りにくい傾向にあるといえそうです。
頻繁に提案をしているが、中々提案が通らないとき、自分の提案が自己利益提案になっていないか確認して見るよい機会かもしれません。
逆に他者貢献の視点を追求していれば、相手の目線が把握でき、提案の質は継続的に向上しやすいとも言えます。