Tbpgr Blog

元エンジニア 人事 tbpgr(てぃーびー) のブログ

問題解決力を育てるインプットと実践の5年史

問題を整理し、明確化し、解決策を検討し、実際に解決のアクションを行い、期待される結果に導く。この一連の問題解決について、今はすっかりなれてしまって空気を吸うような扱いになっています。一方、他の方の問題を整理するお手伝いをすると、重宝されることもあり、実はこの能力って一定伸ばすまで長い道のりがあるのではと考えだしました。
そんな中で、同僚との会話の中で自分が問題解決能力をいつ伸ばしたのか、という話をした際に「色々トラブルが重なったときに問題解決のインプットをして強化した」という回答をしたのですが、記憶力に自身のない私なので、実際に何のインプットをしたのかと思って個人で契約している情報共有ツールの esa で過去ログをたどってみることにしました。
すると「その時期に問題解決の本読んでないじゃん俺!!」ということで、記憶力の弱さを再認識したのでした。

さておき、改めて自分が問題解決に関してどんなインプットとどんな実践をしたのかをふりかえってみたいと思い、記憶に頼らずに個人esaに残された記録に頼りつつ整理することにしました。

年代別読んだ書籍

問題解決に関わる要素を含む書籍をあげていきます。
ちなみに、本はインプットの一部で Web の記事でも色々インプットしていました。

2015年

ザ・ゴール

ザ・ゴール

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス

ここではまず真因と、多要因が絡み合う複雑な問題について考えるきっかけになりました。
後に読む名著である「学習する組織」のシステム思考とちかしい領域です。

2016年

ザ・コーチ

ザ・コーチ

ザ・コーチ2 ― 神様からのギフト

ザ・コーチ2 ― 神様からのギフト

チームのことだけ、考えた。

チームのことだけ、考えた。

チームのことだけ考えた、に出てきた事実と解釈の話はホント大事だな、と今でも思うところです。

teamwork.cybozu.co.jp

イシューからはじめよの犬の道に陥らないようん、という話は定番ではありますが、重要ですね。
How の質を高めるのは、取り組むべき問題を見極めたあとにしましょう、というとても大事な話。

www.nakahara-lab.net

2017年

2018年

「原因」と「結果」の法則

「原因」と「結果」の法則

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

具体と抽象 ―世界が変わって見える知性のしくみ

  • 作者:細谷 功
  • 発売日: 2014/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

なんと言っても名著、学習する組織。
特にシステム思考の話とメンタル・モデルの話が興味深く、込み入った問題を考える際に役立ちます。

真因の存在する問題は構造と時間軸をもっていて、どこかが解決したように見えてもそのプラスの効果の裏で別の場所のマイナスが発生し、結果的に全体的にはマイナスになることすらある、というようなことをシステム思考で整理できます。
また、多くの難しい問題には人の心が絡んでいます。そして、そこにはバイアスの関与があります。どこかで詳細に考えず思考が飛躍する、バイアスで誤認するということが発生した結果、ミス・コミュニケーションから問題が発生したり、本当は行うべき改善に気持ちが向かわないというような出来事が発生します。

tbpgr.hatenablog.com

2019年

アマゾンのすごい問題解決

アマゾンのすごい問題解決

前職時代

前職は2013年から2019年まで在籍していました。問題解決と出会ったのは2015年です。
このとき、社長から TOC など問題解決に関わる書籍をすすめられ関連書籍を読む機会がありました。前職では、以下のような掘り下げる必要がある大きなお題を抱えていたのが前提としてあります。

  • 全社にまたがる業務プロセスを改善するためのシステム開発のチームにいたため、システム改善以前の業務上の問題を整理する必要があった
  • 複数のチームの部分最適化の解決

そしてあるとき、エレベーターホールであった親会社の社長から「どうすれば、てぃーびーさんのように営業職以外の人もお客様を意識して自分事で働いてくれるかな?」という話をされ、自分の考えをまとめて社長にプレゼンする機会を与えられました。
なぜそんな話をされたかというと、私はWebエンジニアとして勤めていたのですが、2つの副業をしていて CodeIQ の出題者と、とあるベンチャーシステム開発のお手伝いをしていました。そういった経緯から、社外で様々なビジネスをしている方と知り合う機会があり、そのつながりから営業案件を受注することが数回あったのです。会社的には親会社子会社で300名ほどいるなかで営業職以外で営業をしてきているのは私くらいということがあり、ふとしたときに営業できるくらいの目線でいる社員を増やせると嬉しい、という話になったわけです。
そこで、自分が考える問題構造をまとめてプレゼンすることになったのです。

特にプレゼンなれしていたわけでもなく、緊張しつつプレゼンをしたわけですが、私のように論理的に物事をまとめて説明するタイプの人があまりいなかったようで、面白いと感じてもらえたようで以降いくつか議論を深めたいお題があると、その問題分析・プレゼンを依頼される機会が増えました。実践の場で問題解決を繰り返し、経営陣へのプレゼンという印象に残りやすい場での経験機会を得たのは大きかったのかもしれません。

CodeIQ 出題者時代

CodeIQ の出題者の仕事では、出題者の枠を越え、運営課題について中の人と本業の会社の昼休みに近くのカフェで一緒に問題分析をした思い出があります。
私は、自発的に問題の回答者さんたちに対するサポート的なことをやっていたのもあり、そこから見えているサービス上の課題を整理して伝えるなどしました。

また、問題解決の意味の「問題」とは異なりますが、出題者として4年半で109問の「問題」を作り続けてきた、ということはもしかすると問題解決能力に対してプラスの影響があったのかもしれません。

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副業 - ベンチャーシステム開発時代

ベンチャーシステム開発のお仕事では、当時品質的に厳しい状態のシステムを力量的にちょっと頼りない1人のメイン開発者が担当している状況で、そこに参入した私はまずはその状況をどうにかしなければならない、というところからスタートしました。私自身は副業ということもあり、時間的に開発を大幅に巻き取ったりシステムのリプレイスをしたりするほどのリソースはありません。
そこで、体制をどうしていく必要があるか、という点について問題分析をした思い出があります。結果的に、知り合いのつよつよな人たちに副業・フリーランスとして参入してもらい、今考えてもエース級しかいないやたらとリッチな開発チームができあがりました。
その他にも様々な問題を抱えており、それを一つ一つ解決していきました。

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家庭

子育てや、家庭にまつわるトラブルに対して問題解決を行うこともありました。
例えば娘のセミ嫌いの解決とか。

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この記事のあと結局少しセミ嫌いの揺り戻しがあって、今現在は結局セミを好きなわけではありませんが、セミが嫌で外にでたくないというほどではなくなりました

その他には、実家に泥棒が入るという事件があり、そこから立て続けに同クラスの問題が追加で2件発生するなどして、限られた時間でそれらの大きな問題をどうにかするのは私しかいない状況で、笹食ってるばあいじゃねぇ、やるしかねぇ、という感じで問題を整理し、解決策を考え実行していきました。

コミュニティ運営

  • Growthfaction
  • 転職透明化らぼ
  • 成長を再現する会 - ※現在休止中

など、複数のコミュニティを自分で立ち上げました。この立ち上げ自体が問題を解決するためのものですし、ここで発生する問題・課題を解決する機会が豊富にあり、コミュニティの発足人として最後まで責任を持つ立場にあります。

まとめ

継続的に多数の問題解決に関わるインプットをすることが一つ。
その上で、実際に現実に解決しなければならない問題を様々な現場で多数経験してきた、というのが能力向上の要因かと思いました。問題解決自体は軽いものから、重いものまで多様にありますが、重いものに対しても諦めずに最後まで責任をもって解決したいと思い、実際に解決に向けて取り組んでいく意志と持っていたからこそ、そういった複雑な問題の解決を経験する機会を持てたのだと思います。

ということで

  • 問題解決に関わる多数のインプットを継続的に実施する
  • 諦めずに解決したいという想いを持てるような取り組みを主催したり、参加し、実践機会を多く持つ

が問題解決能力の向上にきいたのだろう、という結論になりました。