ただのデータから智恵に変わるまでの関係をモデル化した
DIKW Pyramid を理解し、その側面から情報共有について考えてみます。
DIKW Pyramidとは?
DIKW Pyramidには様々な呼び名があります。
- DIKW pyramid
- DIKW model
- DIKW hierarchy
- Wisdom hierarchy
- Knowledge hierarchy
- Information hierarchy
- Data pyramid
DIKW Pyramid は以下の4つの要素を階層構造で表します。
- Wisdom
- Knowledge
- Information
- Data
また、下位の概念にどのような変化を与えると上位の概念になるのかをまとめています。
Wisdom
智恵は新たな価値を作り出します。
これは個人的で独創的です。
なぜか知っている状態。
Knowledge
知識はノウハウです。
情報から変換可能です。
知識は他人からの伝達や経験によって獲得できます。
どのようにするか知っている状態。
Information
情報は対象に関する次のような質問の答えを含む。
「いつ・どこで・だれと・どのように・どのくらい」など。
そして、Dataから推定されます。
何か知っている状態。
Data
生のデータです。
何も知らない状態。
DIKW の例
例えば、システムからでるログ。
そのままだと Data です。
特定の日のエラーのデータのみを抽出しました。
Information になりました。
エラーデータの特定のパターンが含まれる場合に
不正なアクセスがあったことがわかります。
Knowledge になりました。
不正なアクセスと自分のシステムの情報をもとに
攻撃者のフィルタリングを行うことにします。
Wisdom になりました。
情報共有とDIKW
DIKWを情報共有にあてはめます。
分類 | 内容 |
---|---|
Data | 情報の素材 |
Information | データからつくりだす対象が何かわかるようにしたの情報 |
Knowledge | 情報からつく出す対象をどのようにするか知るための知識 |
Wisdom | 知識・情報等から導くなぜか分かった智恵 |
まとめ
ノウハウで既知の課題を解決したり、
智恵で新たな課題を解決したり、新たなものを作り出したり、
ノウハウや智恵のもととなる情報としてのデータや情報をであったり、
そういうものを蓄えていくことでポジティブな結果を生む可能性を上げていくのが
情報共有なのだな、ということを再確認しました。