サービス開発におけるカスタマージャーニーのように
ソフトウェア開発者の就職(転職)・定着・離職を考えてみました。
先に書いておきますが、主観で書いた「解釈」をもとにした
内容であり「事実」に基づいていません。
就職(転職)活動前
個人の様々な活動により
- やりたいこと
- できること
- 価値観
が形成されていきます。
やりたいこと、価値観は人により具体的であったり曖昧であったり、
自覚的であったり、そうではなかったりするでしょう。
また、個人の活動や周囲の環境により
- 経済状況
が変化していきます。
例えば、どうしてもお金が必要になったり、逆にお金に困らないので
やりがいがあればいい、楽ならなんでもいいなどの変化があるでしょう。
就職(転職)活動期
自分自身の
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
を元にそれに近い条件の企業を探します。
就職(転職)活動そのものの情報収集力や戦略によって本人の希望に
どの程度近いところに入社できるかが変わるでしょう。
入社直後
実際に入社してみて入社前に想定していた
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
との差異によってモチベーションが上下します。
それは上にも下にもあるでしょう。
このタイミングで入社直後におけるマッチングの成否が発生すると予想されます。
入社後
入社直後の差異に満足し、定着したあとについて。
以下の離職の可能性があります。
- 会社に対する長期的な想定がずれる
- 会社が変わってしまう
- 本人が変わってしまう
- 機会が訪れる
会社に対する長期的な想定がずれる
入社当初は満足していたが、長く勤めると不満が発生するケース。
- 自身のレベルアップにマッチした仕事がない
- 給与が上がらない
などが発生すると離職の可能性が高まるだろう。
会社が変わってしまう
会社の経営方針や文化が変わるなどのケース。
入社時に想定していたものとズレてしまい、それが個人の求めるものと遠いなら
離職の可能性が高まるだろう。
本人が変わる
入社後に本人の
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
が変化し、その方向性が会社とズレていると離職の可能性が高まるだろう。
機会が訪れる
- 実力試しや自己の価値を知る目的で登録した転職支援サイトでのスカウト
- 外部から目立つ実績があることで訪れるヘッドハント
- 友人の会社からの誘い
- 市場の変化が起こったことで選ぶことができる選択肢の増加
などの機会が訪れることがあるでしょう。
また、実力が高ければ高いほど、職種の需要が大きければ大きいほど起こりやすいでしょう。
これらの
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
が現職よりも魅力的にみえれば離職の可能性が高まるだろう。
離職対策
会社に対する想定のズレの対策
採用時に正しい情報を伝えていないことによるものと予想されるため、
包み隠さず正直ベースで採用することが必要でしょう。
会社に対する長期的な想定がずれる
- ビジネスを成功させること
- 所属社員を成長に合わせて配置できる体制を作ること
というとても難しい2点が必要だと予想されます。
会社が変わってしまう
大抵は親会社が変わったとか、経営者が変わったとか、
チーム単位でいうならチームの管理者が変わったとか、
対応は難しそうな部分です。
本人が変わる
小さいブレ幅においては 1 on 1 などで本人の
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
に近い状態を保つことで離職の可能性は減るでしょう。
ただし、根本的に職業が変わるような個人の変化については難しいでしょう。
機会が訪れる
こちらも 1 on 1 などで本人の
- やりたいこと
- できること
- 経済状況
- 価値観
に近づけ、新たに訪れた「機会」よりも高い満足を得ている状態にすることで
離職の可能性は軽減できるでしょう。
まとめ
採用・定着は生き物。
継続的にケアするのが大事です。
何はともあれ相手を知っていなければ満足させようもないので知ることですね。
仕事仲間のこと、どのくらい知っていますか?