概要
適正・モチベーションと無駄なムチをうつ無知の話について。
むかしむかし
昔々、あるシステム開発会社にちょっと不器用な新人の田中くん が配属されてきました。
田中くん は、少々落ち着きがなく、一般の社会人に求められるような常識はないですが、
コミュニケーションスキルが高く、発想力を持っていました。
配属時点では田中くん の能力はあまり評価されなかったようで、希望とは異なるチームに配属されました。
配属されたチームは 単純作業 が主のチームです。
そして、 田中くん の上司の 阿笠さん は 1 年間の間、頭ごなしに田中くん を叱り続けました。
「○○を勉強しろ!」
「そんなことも知らないのか?」
「お前は本当にダメなやつだな」
田中くん は自信を喪失し、学習意欲もやる気も成果もないまま一年が経過しました。
1年後
ひょんなことから、 仕事のできる 工藤さん が 田中くん と話す機会がありました。
話してみると、 会話の節々から 田中くん の頭の良さが伝わってきます 。
工藤さん は 田中くん にいくつかの質問をし、
田中くん はクリエイティブなことに力を発揮し、
単純な作業は得意では無いことをすぐに見抜きました。
そこで、 工藤さん は 田中くん にいくつかの提案をし、チャンスを与えました。
すると、 田中くん は即行動に移しました。
田中くん は荒削りだが、社長を惹きつけるプレゼンをしました。
阿笠さん は、田中くんの学習モチベーションを奪い、
発想力を発揮する場を奪っただけだったのです。
田中くん は 工藤さん に勧められたテーマの学習を素直に行いました
実は、阿笠さん も同じテーマを学習するように言い続けていたのですが、
田中くん の学習意欲を高めるどころか削ぐことしかしていませんでした。
工藤さん が 田中くん に話しかけてから たったの 1 週間の出来事 です。
阿笠さん は 1 年間彼を弱らせた上に自身の時間を無駄に使っただけでした。
減点法と加点法
阿笠さん は、自分にできて 田中くん ができないことを
ひたすら駄目出しし続けていました。減点法です。
また 田中くん の長所短所を理解、把握する努力を放棄していました。
工藤さん は 田中くん の短所は無視し、田中くんの優れた点を見抜きました。
長所を活かす方向での建設的なアドバイスを行い、彼のモチベーションを大幅に向上させました。
※この作品はフィクションです