最近神谷さん著の「遊ばせる技術」を読んでいます。
ここで、仕事を主体的に捉え、楽しく働くための方法として「ジョブ・クラフティング」という概念を知りました。
ジョブ・クラフティングとは?
ジョブ・クラフティング( Job Crafting )とは、個々が主体的に仕事を設計することで、個々人のゴール・スキルなどとアラインするように仕事の特性を変化させるプロセスです。
ジョブ・クラフティングには3つのアプローチがあります。
認知的クラフティング
認知的クラフティング( Cognitive Crafting )は仕事の捉え方を変えるアプローチ。
例えば、よく目にする「3人のレンガ職人」で、仮に特に他の目的とのつながりを認識することもなくルーティーンとしてレンガ積みをしていた人が、作っている対象とのつながりを理解し、偉大な大聖堂の建築に関わるという認識ができたとすればこれは認知的クラフティングにあたる。
内容的クラフティング
内容的クラフティング( Task Crafting )は仕事の内容を変えるアプローチ。
例えば、難しい仕事への挑戦を増やしたり、逆に過負荷がかかっている状況で負荷を減らしたりすることが内容的クラフティングにあたる。
関係的クラフティング
関係的クラフティング( Relational Crafting )は仕事で関わる人と関係性を変えるアプローチ。
例えば、良好な関係で相互に協力しあえる関係性のステークホルダーを増やすとか、逆にストレスのかかる関係者との関わりを減らすのは関係的クラフティングにあたる。
まとめ
ジョブ・クラフティングの各アプローチには前提がありそうです。自分自身が何をしていると仕事が楽しいのか、どのようなキャリアを目指しているのか。
これらが明確化されていないことには、何が自分にとってのクラフト対象なのかが曖昧になります。
自分自身の価値観、強み、それを踏まえてどのように仕事していきたいか。これらが定まっていない場合は整理するのが初手になるでしょう。
さらに次の壁も存在しそうです。それは、環境です。認知的クラフティングは自分の中でどうにかできますが、内容的クラフティングはどの程度自分の担当業務を自由にできるかによりますし、関係的クラフティングは同じ組織に所属している人によってできることがかわります。これを踏まえると
- 自己認識を強化する
- ジョブ・クラフティングを進行できる環境か確認
- 環境が悪ければ環境を変える
- 今いる環境をよくできそうならよくする
- 今いる環境をよくできなそうなら転職する
- ジョブ・クラフティングを進行する
という流れになります。