知識創造が重要な時代、と言われますが
そもそも組織にとって必要な知識って何でしょう?
そんなことを整理したくなりました。
組織にとっての価値
- 製品が高く売れること
- 需要 > 供給 であること
- 製品が模倣困難であること
- 製品が多く売れること
- より広い範囲の需要を捉えること
- より深く顧客の需要を捉えること
- 製品をより安価に作ることができるようになること
- 価格が下がるか、利益が増えるか、その両方
顧客視点で見るならば
- 何らかの強い要望を満たす製品を購入できる
- 欲しいものをより安価に購入できる
ということですね。
これらを踏まえて考えると
- 製品創出 - 価値ある独創的な製品を創り出すこと
- 製造設計 - 製品をより安く生産できるようになること
- 製品販売 - 製品をより高く、より広く販売すること
に関る知識の創造が組織にとっての価値になるでしょう。
共通の知識
製品創出, 製造設計, 製品販売 のどれに対しても必要になる知識について考えます。
- 変化に関る知識
- 社会人基礎知識
- 業務・専門知識
1. 変化に関わる知識
どのケースでもゴールに向けて組織が素早く変化していく必要があります。
つまり、学習を素早くできる変化する組織であることです。
- 所属する各個人が継続して学習する習慣があること
- 振り返りによって質の高い変化をするチーム、組織であること
- 組織、チーム、個人が高いパフォーマンスを発揮できる組織であること
- 経験を蓄積していくために人が辞めずに所属し続ける組織であること
- 学習結果を蓄積していく組織であること
などに関る知識が必要となるでしょう。
2. 社会人基礎知識
経産省が提唱する 社会人基礎力 にあたる知識はどの領域にも役立つでしょう。
- 前に踏み出す力
- 主体性
- 働きかけ力
- 実行力
- 考え抜く力
- 課題発見力
- 計画力
- 創造力
- チームで働く力
- 発信力
- 傾聴力
- 柔軟性
- 状況把握力
- 規律性
- ストレスコントロール力
3. 業務・専門知識
業務領域や専門領域に関する知識が必要になるでしょう。
製品創出 に関する知識
スタートアップや新製品づくりのようなものを想定しています。
高価値製品をつくり出すにはどのような知識が必要か?
- 顧客ニーズに対する仮説検証ができること
- 市場の動向を把握できること
- 人の心理を把握できること
など、いかに顧客のニーズを把握し、素早く需要のある製品を創るか、
そして真のニーズに近づけるか、それを可能な限り早く試行するためのノウハウが必要になるでしょう。
製造設計 に関する知識
同じ製品をより安価に作るためには以下のような知識が必要になるでしょう。
- 製造方法の改善ができること
- ワークフローの改善ができること
- 作業者の生産性を向上できること
- 作業者のミスを減らすこと
など、いかに効率よく手戻り無く製品を作り上げるかに関する知識が必要になるでしょう。
製品販売 に関する知識
製品を欲しいと思っている顧客にそれを伝え、購入の意思決定をしてもらうための知識が必要になるでしょう。
必要になる知識は製品創出に近そうです。
私個人として、ほとんど関わっていない領域なので深掘りなしです。
まとめ
知識創造、ナレッジマネジメントとよくきくものの、具体的にはどんな知識を創り出すと
組織が発展するのか、ということを見る機会があまりなかったのでほどほどの粒度でまとめてみました。
より具体的に必要な知識や、それを生み出すために必要な方法については
個別に掘り下げる必要があるでしょう。