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感情を認識すること。感情の解釈を変えること

ネガティブな出来事があった場合、人によって不安な気持ちが膨らんだり、怖くなったりといった感情が生まれます。そして、その感情が残り続けるとストレスが継続的に膨らんでいくこともありえます。

この記事では、この主のネガティブな感情を認識すること、そして、その感情の解釈を変えることについてまとめます。

感情ラベリング

感情ラベリング(Affect labeling)は、自分の感じている感情を言葉にしたり、文字として書き起こす行為を指します。

目的

  • 感情を認識し、受け入れることで感情の強度を和らげる
  • 自己理解を深める

方法

自分が感じている感情を意識的に認識し、その感情を具体的な言葉で表現します。

  • 例 - 「私は今、怒っている」「私は今、不安を感じている」

効果

  • 感情を言語化することで、その感情の強度が軽減される
  • 自己認識と自己理解が向上する
  • 感情のコントロールがしやすくなる

なぜ、言語化することで感情の強度が軽減されるのか分かりませんが、物事の理解が曖昧な方が不安が大きくなりやすい面があり、言葉にすることによって曖昧さが軽減されるという部分があるかもしれません。

感情の再評価

感情の再評価(Emotional reappraisal)は、感情調整の一つの方法で、ある状況や出来事に対する自分の思考や解釈を変えることによって、その状況に対する感情反応を変える技術です。

目的

  • 感情を引き起こす状況や出来事に対する解釈を変えることで、感情反応を変える
  • ネガティブな感情を和らげ、ポジティブな感情を引き出す

方法

感情を引き起こす状況や出来事に対して新しい視点や解釈を導入します。

  • 例 - 「この状況は学びの機会だ」「相手にも理由があったのかもしれない」

効果

  • 感情の反応が変わり、ストレスやネガティブな感情が軽減される
  • 冷静で適切な行動を取る助けになる
  • 長期的なメンタルヘルスの向上

まとめ

ネガティブな感情を認識すること、そして、この感情の解釈を変えることについてまとめました。

私は昔は不安をふくらませやすいタイプでした。仕事で燃え尽き、休養期間でカウンセリングを受け、認知療法を受ける過程で認知行動療法を学びました。

その過程で学んだ内容が感情ラベリングや感情の再評価に近いもので、ある時期からは自然に実施できるようになっていました。現在では漠然とした不安に悩み続けることは少なく、何かしらネガティブな感情に陥りそうになったら、まずは個人のメモツールに感情とその背景になる出来事を書き残すようにしています。ほぼ感情ラベリングにあたる振る舞いです。そして、意識的にしているわけではありませんが、その結果をもとにポジティブな解釈を付け加えることもあります。例えば、難問に遭遇している状態は困った側面がありますが、簡単すぎて退屈な状況と対比すると刺激的ですし、成長の機会でもありますし、難問だからこそ解決できた場合の価値が大きくなりやすい面があります。そんなふうに再解釈をすることがあります。

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