「ナレッジマネジメントのレバレッジポイント(最も効果がある場所)は振り返りなのではないか?」
そんな仮説をたててみました。
以下にまとめます。
ナレッジマネジメントとは?
個人のもつ暗黙知を形式知に変換することにより、知識の共有化、明確化を図り、 作業の効率化や新発見を容易にしようとする企業マネジメント上の手法。
企業の競争力の源泉は組織の個人および個人の集合の「知識」になってきています。
新規性の高い製品・サービスの創出。
より生産性の高いプロセスづくり。
このようにナレッジマネジメントの重要度が増しています。
暗黙知、形式知、SECIモデル
ナレッジマネジメントの多くは野中郁次郎先生のSECIモデルに影響を受けています。
- 暗黙知 - 経験や勘に基づく知識で形式化されていないもの
- 形式知 - 文章・図・表・マニュアルなどで表現し形式化されたもの
- SECIモデル - 暗黙知・形式知の組み合わせごとに知識が変化・創造されるサイクルを表したモデル
暗黙知、形式知、SECIモデルに関する詳細は下記記事をご確認ください。
empowerment-engineering.hatenablog.com
ナレッジマネジメントの施策例
知識が生まれることを促進する試作には、例えば以下のようなものがあります。
- 企業理念の浸透
- 情報共有
- 情報基盤の強化
- チャットサービス(Slack等)
- 社内SNS
- データマイニング
- データの可視化
- 腹を割って話せる場
- 飲みニケーション(飲むことで腹を割れる組織限定)
- 対話の場
- カジュアルなコミュニケーションスペースの用意
- 自律性を促進する施策
- 知識創造への評価制度の整備
- 時間的余力の確保
- 変化を許容する文化作り
- 過度に厳しいルールの緩和
- etc
振り返り
振り返りとナレッジマネジメントの施策の関連について考えてみみると
ナレッジマネジメントに必要な施策の要素を多く含んでいる事に気づきます。
また、振り返りの結果でてくる施策がナレッジマネジメントの施策になることもありそうです。
変化を許容する文化作りと振り返り
組織の知識の創造は、常に何らかの変化を生み出す必要があります。
そのため、初手において各自が変化を許容するマインドを作り出すことが必須です。
その際に適切にファシリテートされた振り返りを実施することは、
変化を許容する土台作りになります。
振り返り自体が物事を変化させていく取り組みですし、
お互いの主張をしっかりする「対話」を行うことで、
今までは「なんとなく変化したくなかった」という曖昧な理由で
事なかれ主義を貫いていた場面で、変化の必要性を理解した上で
行動をする機会が増えることになります。
情報共有と振り返り
振り返りはある種の情報共有にもなります。
企業理念の浸透と振り返り
振り返りで各課題の問題分析をする際に、必然的に企業の理念などの
目的やそこからくる現在の企業戦略まで立ち返ることになります。
これにより、ものごとを企業理念と突き合わせて考える癖がつきます。
※ファシリテーターの腕次第ではある
腹を割って話せる場としての振り返り
腹を割って話せる場所にもなります。
まとめ
・・・ということを理屈で考えていたのですが、
実際に組織を作っているわけではないので
誰か「なるほど」とか「それは違う」とか「そんなに簡単ではない」などあれば
コメントやカウンターエントリで教えてもらえるとうれしいです。