お勉強はできないけど、お仕事はできる人。
お勉強はできるけど、お仕事はできない人。
その差は「実践的知能」によるものが一因かもしれない。
ということで実践的知能についてまとめます。
実践的知能とは?
実践的知能(Practical Intelligence) とは、アメリカの心理学者である ロバート・スタンバーグ が提唱した概念で、
環境に適応するための知能のことです。
以下の3つの要素によるものとされています。
- 適応( Adaptation ) - 環境へ適応する
- 形成( Shaping ) - 環境を変化させる
- 選択( Selection ) - 新たな環境を選択すること
この種の知能は世渡り上手(Street smartness)とも呼ばれます。
実践的知能の育て方
どのようなことをすれば実践的知能が育つか考えてみます。
適応・形成・選択のすべてに影響を与える要素として、
- 認識力
- 環境認識
- 自己認識
- 分析力
などが必要になるでしょう。
これらの土台には他者への関心や好感、物事への好奇心、多様な経験の機会などがあるように思います。
成人前はこれら全てを自力で得るのが難しいでしょうから
自分を取り巻く環境からこれらを得ることができるか、の影響を受けやすくなりそうです。
実践的知能の錆びさせ方
実践的知能の育て方で、以下のような要素を挙げました。
- 認識力
- 環境認識
- 自己認識
- 分析力
実践的知能を錆びさせるには、これらが得られないような環境をつくり出すとよさそうです。
「実践的知能の育て方」と逆に考えるのであれば
他者への無関心や嫌悪・敵意、物事への無関心、少ない経験の機会などがあるように思います。
実践的知能の例
実践的知能が低い例
ブラック企業で体を壊すまで働きます。(適応不足)
ブラック企業の環境を全て受入ます。(形成不足)
ブラック企業にい続けます。(選択不足)
実践的知能が高い例
ブラック企業の劣悪な環境で体を壊さないように工夫します。(適応力)
ブラック企業の環境を可能な範囲で変化させます。(形成力)
ブラック企業をやめて転職することを選択します。(選択力)
まとめ
仕事の成果は勉強だけではなく、実際に実戦できるかどうかが大切になります。
勉強/実践的知能 | 低 | 高 |
---|---|---|
低 | ☓ | ○ |
高 | △ | ◎ |
勉強も実践的知能が高いのが理想ですが、
どちらか片方ということであれば、おそらく実践的知能が高いほうが
仕事には結びつきやすいでしょう。
「実践的」というだけあって、何はともあれ多様な実戦経験が重要です。
つまり「行動力の化身」は強い。