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EDCA->PDCA->SDCAサイクルとは?-創って良くして真似できて

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トヨタのヨコテンについてあれこれ調べていたら EDCA->PDCA->SDCA というものが目に入りました。
PDCA は知っているけど他はなんぞ?」
ということで詳しく調べることにしました。

EDCA とは?

Explore Do Check Act.

ユーザーやニーズに詳しく創造的なメンバーを配置し、
市場のニーズの中から取り組むべきものを発見し、
製品化するためのサイクルを回す。

PDCA とは?

Plan Do Check Act.

問題発見・問題解決が得意なメンバーを配置し、
取り組むべき課題を選択し、
原因を特定し、
解決策を決定し、
実行し、
結果を振り返る。
改善のためのサイクルを回す。

ここで個別のチームの製品の質があがったり、生産性があがる。

SDCA とは?

Standard Do Check Act.

実際に手を動かすことが得意なメンバーを配置し、
標準化されたプロセスを回していく、
全体最適のためのサイクルを回す。

ここで組織全体の製品の質があがったり、生産性があがる。

EDCA->PDCA->SDCA のサイクルについて

全体の流れは以下のようになります。

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1 EDCA

ユーザーが抱えてる問題を発見し、
それを解決する方法を見つけ出し、
MVP(Minimum Viable Product)を作りだす。

2 PDCA

ユーザーの声を聞きながら製品を改善する。
内部の声を聞きながら生産性を上げる。
など、改善し続けます。

3 SDCA

PDCAの取り組みを標準化してより広い範囲に広めます。
製品に依存しない汎用的な手法・ツール・思考法などを
複数のチームや組織に広めます。

これはある種の暗黙知の形式化でもありますね。

参考スライド

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まとめ

もともとセールス・マーケティング向けの考え方のようですが、
組織やサービス開発全体に当てはめても面白そうな概念ですね。

現実問題は個別にチームを分ける余力はなく、全てのフェーズを兼任することが多いと思いますが、

  • 現在どのフェーズか?
  • 自分はどのフェーズが得意か?
    • 自分の強みは生きているか?
  • 仲間はどのフェーズが得意か?
    • 仲間の強みを生かしているか?
  • チームは今のフェーズにあった構成になっているか?

などを考えると有用そうです。

参考資料