Docker実践入門を読みました。とある事情により書評を書いてみることにしました。
経緯
Docker実践入門の2章を読み進めている際に、69ページのサンプルコード(Dockerfile)でエラーが発生した。
RUN chmod u+x /usr/local/bin/create_app.sh && /usr/local/bin/create_app.sh
下記に直したら動作した
RUN chmod u+x /usr/local/bin/create_app.sh RUN /usr/local/bin/create_app.sh
で、以下の流れに。
書籍「Docker実践入門」のサンプルが動かなかったので自分で動くように修正し、公式に問い合わせたところCentOSではなくUbuntu上にDockerをインストールして利用していることが原因でした。こちらの手落ちにも関わらず非常に丁寧な対応をしていただき誠にありがとうございます
— てぃーびー (@tbpgr) 2015, 10月 6
AUFSの環境だけで起こる問題のようで、ちょっと興味深い感じですね。https://t.co/OmIeErOXaZ https://t.co/iaicAMSE5e
— E. Nakai (@enakai00) 2015, 10月 6
技術評論社の書籍別お問い合わせページから問合せを送ったのだが、数時間で技術評論社の担当者様から返信が。
著者の中井氏に問い合わせるのでお待ち下さい、と。
そして、数時間後中井様から返信(実際は中井様から回答を聞いた問合せ担当者様からのメール)が。
こちらの手落ちにも関わらず、素早く・丁寧な対応をしていただき感謝しております。
ありがとうございます。
構成
1章 Docker入門
- Dockerで何ができるか?
- Dockerでどんな課題が解決できるか?
- 内部的にどのような技術を利用しているか?
- Dockerを利用する場合に、一緒に利用することになるGitの基本的な利用方法
などをDocker以前の状況との対比を交え、
分かりやすくまとめてあります。
まずは導入となるこの章で、Dockerを利用する目的や効果、
全体的な構成や、技術的な要素を大まかに把握できます。
章末にGitの利用方法までサポートしているあたりは、
「実践」というだけのことがあります。
2章 Dockerの利用方法
動作するサンプルと図解を交えて説明しています。
- docker利用のための環境構築
- dockerコマンドの基本操作
- Dockerfileについて
- Gitを利用した自動化
- 複数コンテナの連携
- 異なるコンテナの連携
- 公開イメージの活用
などが学習できます。
ここで紹介しているコードは公式のサポートページでダウンロード可能です。
3章 Dockerコマンドリファレンス
- Dockerのデーモン管理
- Docker Hubの利用
- コンテナイメージの管理
- コンテナの操作、状態確認
- Dockerfileの各命令
について説明してあります。
4章 Dockerの内部構造と関連ツール
- Dockerの内部構造
- Kubernetes
- Atomic Host
- Dockerの今後
などについて説明しています。 この章はボリュームが少ないです。
感想
Dockerに関して、できること・目的・基本操作・リファレンス・関連ツールと、
とても自然な流れで学べます。
構成のわかりやすさ、実行しながら確認できるサンプルと状態や全体像を
説明するための図解など全編通して分かりやすい入門書になっています。
gitのcommit hookによるdocker操作の自動化など、実践的なものも載っています。
これからDockerを学習する方に是非オススメしたい書籍です。
書籍
Docker実践入門――Linuxコンテナ技術の基礎から応用まで (Software Design plus)
- 作者: 中井悦司
- 出版社/メーカー: 技術評論社
- 発売日: 2015/09/26
- メディア: 大型本
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