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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

一部の関係者からしか見えない苦労について、せめて関係者からは労うこと

仕事の中には、業務を進める上で苦労を伴うことは多々あります。 一方で、その苦労の全てを関係者に共有できるわけではありません。

今回はそういった「見えない苦労」の存在や、それに対する労いの大切さについてまとめます。

見えない苦労

事例を挙げにくい面がありますが、例えば「人に関わる問題」など、一部の問題は発生したことを周囲に伝えない配慮が必要なケースがあります。 結果として、内部の関係者のごく一部しか問題の存在やそれによって必要だった苦労を知らない場合がありえます。

このような問題の存在は「マネージャー、リーダー、直接の関与者の一部」しか知らない状態になりがちです。 つまり「 見えない苦労 」になっているのです。

見えない苦労が見えないことによる影響

見えない苦労は直接関係している人以外からは見えません。
そのため、特にマネジメントに関わらなかったり、個別の担当業務外の組織改善等に関与しない人からは見えないことが一般的です。

そして、大抵の場合

  • この問題は扱う上で時間的なコストがかかるが、解決しても売上や利益には直接影響しない
  • 一方で、この問題は解決しないと今後の業務の進行に対して時間的な負荷が増大する

というケースがほとんどです。

つまり外から見ると、

  • 該当のプロジェクト、施策について妙に進捗が悪く、コストパフォーマンスが悪く見える
  • 該当の問題に取り組んでいる「マネージャー、リーダー、直接の関与者の一部」が「何をしているかわからない時間」が多く見える

という状態に見えます。
結果として邪推されると、「やたらと仕事が遅い人やチーム」「何をしているかわからない不審な人」というような推測に至る可能性があります。

このあたりは、マネージャーやリーダーと他の関係者の日頃の関係性次第ではマネージャーが見えないところで何をしているのかを好意的に考えてくれる場合もあり、邪推を一定防げる面はありますが、推測する人の考え方に依存するところがあります。

見えない苦労を労うこと

一度マネジメント、リーダーを担当したり、困った状態に対して自ら介入して解決の手伝いをしたことがある人は、こういった問題の存在をなんとなく推測できます。
自らの経験があるからです。一方で、経験がない場合、こういった可能性を想像することができにくく、結果として「みんなのために時間を使って陰で問題に向き合ってくれた人」を非難する人が出てくることもあります。

こういった心無い非難に向き合わなければならなくなった陰の功労者がいたら、その背景を知っている人たちはせめて労うことができるとよいだろうと思っています。 私自身もそのようにできるようにしたいところです。

まとめ

見えない苦労」の存在や、それに対する労いの大切さについてまとめました。

マネージャーの方々はこういった問題と向き合っている場合もあり、一見メンバーからすると「何をしているのかわからない」と見えがちかもしれません。 そんなとき、このような「見えない苦労」の存在を思い浮かべることができると、やさしく慣れるかもしれません。 まぁ、難しいのは本当に仕事をしていないマネージャーと見分けがつきにくいところですが。