組織改善をする際に、目立った問題に対して「もぐらたたき」のように都度対応するのではキリがありません。 また、もぐらたたきをした対象が現在すぐに解決しなければいけないほど重要な問題なのか定かではありません。
こういった場合に、例えば組織アセスメントによって組織の情報を可視化し、問題を識別し、重要度を踏まえて改善に向き合う方法があります。 ここで、組織アセスメントについて整理します。
組織アセスメントとは?
組織アセスメント(Organizational Assessment)とは、組織における様々な観点での特徴を把握し、可視化する手法です。 そもそもアセスメントとは、対象を評価する手法で、その組織文脈のものが組織アセスメントになります。
組織アセスメントの目的
組織アセスメントの目的は、組織の現状を観点ごとに可視化し、把握可能にすることです。 これによって、可視化内容を踏まえた組織改善ができるようになります。
組織アセスメントの典型的な対象の例
組織アセスメントの導入手順
- アセスメントの目的を明確にする
- アセスメントの範囲を決定する
- アセスメント項目の決定
- アセスメント方法の選択
- アセスメント結果の報告
- アクションプランの策定
組織アセスメントとしてのエンゲージメントサーベイの導入例
エンゲージメントサーベイは組織アセスメントの一つです。 上記の導入手順をエンゲージメントサーベイの導入に当てはめると以下のようになります。
- エンゲージメントサーベイの実施目的を明確にする
- 社員のエンゲージメントを把握可能にし、そこに関わる問題を解決し、継続的にエンゲージメントを向上すること
- エンゲージメントサーベイの範囲を決定する
- 全社員を対象とする
- エンゲージメントサーベイの項目の決定
- 自社の社員のエンゲージメントに強く影響を与える要素を項目にする
- エンゲージメントサーベイの実施方法の選択
- パルスサーベイとして月次で、アンケート形式で実施する
- エンゲージメントサーベイの報告
- 毎月の実施ごとに分析レポートを作成し、各部のマネージャーに展開する
- アクションプランの策定、実施
- 結果をもとにした改善施策の策定、実施をする
まとめ
組織アセスメントに関して、以下の内容をまとめました。
- 組織アセスメントとは?
- 組織アセスメントの目的
- 組織アセスメントの典型的な対象の例
- 組織アセスメントの導入手順
- 組織アセスメントとしてのエンゲージメントサーベイの導入例
組織アセスメントによって、各カテゴリ、要素ごとに区別し、現状をもとに可視化し、対応可能にすることは大切です。 逆にいうのであれば、組織内の物事を大雑把に扱っていると、問題を見誤ったり、状況がわからなくなっりしやすくなるでしょう。