曖昧なコミュニケーションが横行している組織について考えてみましょう。
例えば、
- コンテキストを省略して説明する
- 確認可能な事実を確認せず予想で行動する
- 定義が曖昧な言葉を使う
- 暗黙の期待をする
- 仕様を決めないで設計を依頼する
のようなものです。
仮定
- 冒頭で列挙したようなコミュニケーションを「曖昧なやりとり」と呼ぶことにします
- 全てのコミュニケーションは、正しく伝わる可能性が 50 % だとします。なかなか実力派のエスパー組織です
- 一度誤って伝わった情報は正しく伝わらないものとします
曖昧なやりとりの推移
- 1人目のコミュニケーションでは 50% 正しく伝わります
- 2人目のコミュニケーションでは 25% 正しく伝わります
- 3人目のコミュニケーションでは 12.5% 正しく伝わります
現実には途中で察知して詳しい情報を掘り起こしてくれる優れものもいるかもしれませんが、
そういった人はこのような状況に長期間耐えられないかもしれませんね。
まとめ
ロッシェル・カップ氏いわく、
無駄をそぎ落とすのは日本文化の特徴であると言えますが、 ビジネスコミュニケーションにおいては外国人にとって理解が難しい部分となります。 極端に表現すれば、超能力的なもののように感じられるわけです。
と、あるように日本は他国と較べて「曖昧さ」を好むようです。
普段はいいかもしれませんが、仕事において過度に「曖昧なコミュニケーション」は
大きなリスクがありそうですね。
ただでさえ、ものごとの伝達は伝言ゲームなどでもわかるように情報劣化しやすいので。
あなたの周りは、想定通りの純度が高い情報が伝わっていますか?