テキストコミュニケーションツールのSlackはすっかり浸透してきたと思います。
ここで、Slackを利用する際の特徴を以下の2つで考えてみます。
- メール代替としての情報伝達ツール
- 雑談代替としての創発ツール
メール代替
メール代替としての情報伝達ツールとしてのSlackは、
- 無駄な挨拶文が不要で、最短で要件のみを伝えることができる
- 情報の共有や過去に遡った参照がメールよりも楽である
- メールよりもEmojiを使いやすい環境のため、より「感情」をのせやすい
などの特徴があります。
感情以外については、簡潔に行うことでメールよりも生産性を向上させることができます。
つまり、ここではできるだけ最小で要件と感情を伝えることに価値があります。
となると、通知料は少なくシンプルに要件を中心に伝える内容が好まれます。
雑談代替
仕事に関る雑談は創発のきっかけになります。
例えば要件に特化した会話の中からは新規性があったり、思いもよらない用な解決策が
でてくることが少ないと考えられます。
逆に自由な会話が行われる雑談からは思想の飛躍や結合により
思いもよらない創造や解決策が出てくることがあります。
このため、非オフィシャルな会話や集まりが増えすぎると
安定した業務や知識の共有の面からは危惧すべき事項に見えるかもしれませんが、
何か新たにつくるべきものや解決すべき対象のためには必要に感じられます。
そういった雑談の代替としてのSlackは
- 物理的に集まる必要がない
- 物理的に集まりきれない人数が集まることができる
- 対面の雑談と違ってテキストで残る
などの特徴があります。
ここでは、多くの人が遠慮せずに話すことができ、
脱線もある程度歓迎される場となります。
まとめ
メール代替としてのSlackの場合、そういった使い方を徹底すると
効率性があがりますが創造性が下がりそうです。
言い換えるなら安定してコストが下がるが大きな利益を創造したり、
大きなコストを節減する機会が減るといえそうです。
逆に雑談代替としてのSlackの場合、そういった使い方を徹底すると
効率性が下がりますが創造性が上がりそうです。
言い換えるなら安定してコストが上がるが大きな利益を創造したり、
大きなコストを節減する機会が増えるといえそうです。
こういったバランスを踏まえてSlackのコミュニケーション設計を
どのようにすればいいのか、というのは特に答えがでていません。
- 目的志向 channel
- 創造志向 channel
などを分けて、担当ごとに参加を分けるなど位が思いつきました。
ただ、一人が集中系のタスクと創造系のタスク両方を持っている場合はどうするの、
といったことへの解決策はあまり思い浮かんでいません。
ということで結論のないままの記事でした。