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信頼の残高と直前取引の特徴

信頼の残高と直前取引の特徴について考えます。

信頼の残高

信頼の残高が多いということは、信頼されている状態を指します。
信頼されている程度が強いほど、その時に行うポジティブな行動は更に信頼を生みやすく、
ネガティブな行動は信頼がない状態に比べると信頼が減りにくくなります。

逆に信頼貯金がマイナス、つまり負債になっている場合、信頼されていない状態を指します。
信頼されていない程度が強いほど、その時に行うポジティブな行動は信頼を生みにくく、
ネガティブな行動は信頼がある状態に比べると信頼が減りやすくなります。

言い換えると

人が同じ行動をしても信頼している相手のポジティブな行動は信じやすいし、
信頼していない相手のポジティブな行動は信じにくい。
逆に人が同じ行動をしても信頼している相手のネガティブな行動は信じにくいし、
信頼していない相手のネガティブな行動は信じやすい。

ということがあるのではないか、と考えています。
本当は事実に基づいて信じるかどうか決めたほうが好ましいと思いますが、
少なからず、もともとの信頼残高に影響を受ける人というのは存在するのではないでしょうか?

信頼の直前取引

人間は相手との間で一番最後にあった出来事のことをよく覚えていて、
その印象を強く持つのではないかと推測しています。

また、その人の性質によってはその時の印象を同じベクトルで膨らませていくこともあると考えています。
例えば相手を信頼するようなできごとが最後にあると、信頼のイメージが膨らみ、
不信感を抱くようなできごとが最後にあると、不信感のイメージが膨らむ、といったようにです。

その意味でいうと、信頼貯金の増減が発生するような一番最後の出来事が
相手の印象として残りやすいのではと推測します。
つまり「信頼貯金の直前取引」が重要になりそうです。

まとめ

信頼貯金の残高が相手に与える印象の影響があるとすれば、

  • 最初に信頼貯金がプラスの状況で関係性をスタートすること
  • 信頼貯金をプラスに一定以上大きく保つこと

が長期的に大きな信頼を得る上で重要そうです。
逆にいうと、出だしで信頼負債の状態になるとその後挽回するのが大変なのではないか、と予想されます。
オオカミ少年です。

また、信頼の直前取引が相手に与える印象の影響があるとすれば、

  • 直前取引がマイナスのまま放置しない
  • 直前取引がマイナスになったら一度プラスの取引をすること

ということが重要そうに思います。