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GitHub の新フィーチャー Projects と Waffle.io どちらを取るか現時点での評価をしてみた

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2016/09/15 に GitHub の新機能が公開されました。
その中の一つに Projects があります。
私はある現場で Waffle.io を約1年使っています。
のせかえるかどうか評価したかったので一通りさわってみることにしました。

Projectsとは?

github.com

GitHub の Issueはステータスを管理する機能がありません。

そこで Waffle.io, ZenHub のようなカンバンビューを持つ外部サービスを活用すると、
TODO・DOING・DONE などのステータスをレーンで管理できたり、
レーン内のカードの並び順で優先度を表すことができます。
またカンバンになっていることでプロジェクトの現状がひと目で把握できます。

これらに相当する機能が GitHub 本体についたのが Projects です。

プロジェクト

プロジェクト1つのカンバンを管理する概念 で、名前と説明文を設定できます。
1つのリポジトリに対して 複数のプロジェクトを作成することができます

プロジェクトは作成、編集、削除が可能です。
クローズの概念がないようなので、マイルストーンとワンセットで
扱うような使い方は微妙そうです。

作成

  • Create a project をクリック

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  • Name, Description を入力する

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  • プロジェクトが作成されました

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カラム

カラム はカンバンでいうところの レーン です。

追加

Add column をクリックし、 Column name を入力して Create column をクリックすることで
カラムを追加することができます。

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カード

カード はいわゆるカンバンのカードです。一つのストーリーやタスクを扱います。
Issue や Pull Request をカードとして扱うことができます。

追加

Add cards からドラッグアンドドロップで各カラムに追加できます。
Issues / Pull Requests の選択は GitHub の Issues / Pull Requests の検索時と同じフィルタを利用できます。

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移動

ドラッグアンドドロップでカードを別のカラムに移動できます。

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ノート

ノート はタスクのリマインダやプロジェクトに関わる情報として扱うことを期待されています。
まだ Issue ではないけど、情報を残しておきたい。そんな用途かな?
見た目上はカードと同様に動作しますが、 Issue, Pull Request と紐付いている必要はありません。

追加

カラムの + アイコン を選択すると表示される note の追加欄から追加します。

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ノートからIssueへ

Convert to issue メニューによって、ノートから Issue に変更することができます。

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雑感

初めから Waffle.io や ZenHub を使っていなくて、 GitHub の Issue で課題のステータスや優先度を管理できないことに
不足を感じているのなら十分に利益を得られるだろうと思います。

逆にもともと Waffle.io を使っているなら、まだ Waffle.io を使っていたほうが良いかな、
と感じました。 ZenHub は使ったことがないのでわかりません。

1つのサービスで完結できる利点はあるのですが、

  • カードのフィルタ機能がない
  • カードの追加が面倒
    • Waffle.ioでは対象リポジトリのIssueは全てかんばんに連携されるが、Projectsは自分で1つずつ紐付ける必要がある
  • グラフ表示機能がない
    • Waffle.io は任意の期間のカードの完了数を棒グラフで確認することができる

などの機能差があります。
特に一番大きいと感じるのはカードのフィルタ機能です。

GitHub Projects の利点としては

  • 1つのサービスで完結していること
  • ノート機能があること

があります。

現状だと乗り換えを決断するほど大きなメリットではないかな、と感じたので
もう少し様子見したいと思います。

まだまだ追加されたばかりの機能なので今後に期待です。

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