Tbpgr Blog

Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

開発採用チームのスプリントレトロスペクティブを Fun / Best / Worst で楽しく、重要な部分にフォーカスしてふりかえる

現在、開発採用のチームでスクラムを導入中です。9月の中旬から開始したばかりなので、まだ試行錯誤が多い段階です。
スクラムイベントの運用はオーソドックスに、スプリントプランニング・デイリースクラム・スプリントレビューとスプリントレトロスペクティブを実施しています。レトロスペクティブのふりかえり手法として Fun / Best / Worst というものをお試し中です。

Fun / Best / Worst とは?

Fun / Best / Worst は以下のようなポイントに着目したふりかえりです。

  • Fun - 楽しかったことをふりかえる
  • Best - 各自の中で最もうまくいったことを確認し、その中で最もうまくいった取組みを選び、より広い範囲に適用できないか確認する
  • Worst - 各自の中で最も問題になっていることを確認し、その中で最も解決インパクトが大きい問題を選び、その解決を検討する

ということで、ざっくりいうと楽しみながら良い部分の効果を最大限に広げつつ、ボトルネックを改善していこう、という欲張りなふりかえりです。
Best と Worst の部分の考え方のベースとしては構造化デブリーフィングの GAS Tools を参考しています。

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楽しくごきげんに働くことを大切にしている開発組織文化ということが背景にあり、 Fun を加えました。
また、仕事は楽しめているほうが成果につながりやすいし、人の人生の多くの時間をしめる仕事の場が楽しいほうが人生が幸福だろうと思っている、という理由もあります。1週間に楽しいことが全くないようなら、それ自体が問題で楽しさが仕事に含まれるようにしたほうがいいだろうと考えています。

現状 VPoE, 私, ずんだまるさんの3名で実施していますが、もともと信頼関係があり楽しかったことを素直に共有できる関係性であり、ヒトではなくコトに向き合って Worst の内容について話すことができる、という前提があります。 逆にいうと、そもそも素直に楽しかったことを言い合えるような関係ではないとか、 Worst のような内容を共有する際にヒトにフォーカスして非難・攻撃してしまうようなチームでの活用は難しそうなふりかえり手法になりそうです。