ソフトウェア開発者の採用に関わる方々にツイッター転職についてお話を聞くことがあったので、
「採用担当者が声をかけたくなる転職ツイート」についてまとめます。
テンプレ
2018/07/08 時点の #hiyokonitsuduke
のテンプレが以下です。
ツイテン - 求職者用テンプレ 20180708
— Carlin (@curry9999) 2018年7月8日
SES拒否を追加しました。
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やりたいこと:
勤務地:
希望年収:
転職時期:
年齢層:
スキル/資格/語学:
契約形態:
GitHub:
SES拒否:◎
#hiyokonitsuduke
やりたいこと: 勤務地: 希望年収: 転職時期: 年齢層: スキル/資格/語学: 契約形態: GitHub: SES拒否: #hiyokonitsuduke
採用担当者が知りたい情報
採用担当者が知りたい情報は大きくわけると2つです。
- その人が何をできるのか?
- その人がカルチャーマッチするか?
ポイントとしては、採用担当者が利用可能な時間には限りがあるため、
「この人のことをもっと知りたい」と思える相手に限定して声をかけたいという事実です。
それを踏まえて今のフォーマットについて考えてみます。
何をできるのか?
今のテンプレートだと
- スキル/資格/語学
- GitHub
の部分が手がかりになります。
スキル/資格/語学 の部分については、正直なところ言語名などの列挙だけがあっても
できることははかりかねる、とのことです。
逆に GitHub の URL はよい情報で、リポジトリにその人のスキルを判断する材料になりそうな
ものがあれば声がけする可能性があがるようです。
例えば、以下のようなものを見ることができます。
逆に GitHub の URL はあるが、サンプルコードのみだと特にアピールにはならないということになります。
テンプレート外で「何をできるのか?」の情報を追加する場合に関してはブログ・Qiita・登壇資料等が有効になります。
もちろん、ただあればよいというのではなくて、企業にとって声をかけたいと思えるような人物であることが
類推できるようなものか、ということになります。
カルチャーマッチするのか?
今のテンプレートだと
- やりたいこと
の部分になりそうです。
例えば職種名だけだと情報が薄くて、
採用担当者としては、その人はどのような目的や目指すキャリアがあって、
そのためにどのような仕事をしたいのか、という転職をする動機のもとになっている
情報を欲しがっています。
テンプレート外で「カルチャーマッチするのか?」の情報を追加する場合に関しては
- ツイートの内容
- ブログ
などから価値観・マインド・意欲・自律性などを見てとれること、になります。
まとめ
現状のテンプレートに不足している情報を追記する手段は、連鎖ツイートでも
別途ポートフォリオ的なリンクを作っておくのか、どちらでもよいとは思います。
それが読み手の採用担当者にとって扱いやすいものになっていればよいでしょう。
また、基本的には「何をできるのか?」「カルチャーマッチするのか?」を伝えるための
伝え方は工夫できますが、伝える対象がなければ伝えようがないということになります。
そうなると、例えば業務外の成果物がない場合はそれをつくるところからになります。
逆に、それを用意できない場合にあえてわざわざツイッター転職を選ぶ利点は少ないのかもしれません。
細かな付属情報をつけなくても「転職希望」という事実のみをつぶやいただけで
多くの声がかかっているケースも見るかもしれませんが、それは過去の行動の積み重ねにより
すでに一定数以上の採用担当者につながる人につながっている人、ということで例外として捉えたほうがよさそうです。
根本的なところとしては、採用担当者がどんな人が欲しくて、採用担当者からみて何があれば
採用したいと思えるかというのを客観的にとらえ、自分なりにその答えを出した上でツイートすることだと思います。
- 自分が転職したい企業はどのような求人を出しているか?
- 自分が転職したい企業はどのような価値観の人を求めているか?
- 自分が転職したい企業は他の
#hiyokonitsuduke
のツイートをしている中のどのような人に声をかけているか?
こういうことを考えることができる人だということが採用側に伝えることができることもまた、
採用対象としての加点対象になるのではないでしょうか。
この記事の目的
採用担当者にとって有益な「転職希望ツイート」が増えることは、マッチングしやすさが増し、
採用担当者・求職者双方にとって利益のあることです。
よりよい転職をする人が増えれば、個人はスキルアップしやすくなり、企業はより大きな価値を生みやすくなります。
全体として採用市場でのソフトウェア開発者全体の評価も底上がっていきます。
ソフトウェア開発者のスキルがあがっていくこと、待遇が改善されていくことは
日本全体が浮上していくためにも価値があることだと思います。
こういったことがこの記事を執筆した目的になります。