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CKOの役割-診断-知識創造組織診断リスト-目的・目標設定に関する知識があるか?

目的・目標設定に関する知識があるか?

目的と目標

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目的とは?

到達したい状態。定性的なもの。
目標と比べると抽象的で長期。

例: 強いソフトウェア開発者になる

目標とは?

行動する際に目指す水準。
目的を達成するための中間地点。
目的と比べると具体的で短期。

例: GitHub で Star を 300 以上もらう

SMARTな目標

よい目標はSMARTな特徴を持つ。

English Japanese
Specific 具体的
水泳を上手になりたい、ではなく半年間でクロールで100メートル1分を切る、など
Measurable 測定可能。達成したかどうかが判別可能にします。
上記の半年間で100メートル1分を切る、というのが測定可能な例
Achievable 達成可能。現実的に達成できる見込みの無い目標ではモチベーションを保てません
例えば、現在50メートルしか泳げない人が半年以内にクロールで100メートル1分で泳ぐのは無理でしょう。
きっとやる気もでません。
Relevant 適切。自分にとって有意義なものかどうか
より大きな目標やその根本にある目的と関連があるかどうか。
そもそも水泳が上手になることが目的ではなく水泳でダイエットしたいだけだった場合、早く泳ぐことはあまり関係ありません。
Time-boxed 期限がある。期限を決めて少しずつ進めないと、日々のあれこれに押し流されて目的が達成できない。
モチベーションを保つ意味でも適切に設定された期限が必要。

Achievable, Relevant あたりは他のA, Rで始まる言葉に置き換えられていることもよくあり、
微妙に定義が揺れているようです。

まとめ

必要となるのは、ものごとには目的があり、それがある程度大きな規模の場合は
細分化して目標を置くことで目指すべき中間地点ができることによって

  • やる気を保ちやすい
  • 取り組む対象がシンプルになる
  • 振り返りしやすい

などのメリットがあります。
その際に、目標のみを伝えると目的が抜け落ちるため背景として
必ず目的を伝えることが大切になります。

実際に人とお話していて、目的と目標の表すものが曖昧になっているケースによく遭遇します。
組織と個人が目的、目標をすり合わせる際にこのあたりで齟齬がでないように注意が必要です。

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