心理的安全性は確立されているか?
心理的安全性とは?
心理的安全性( psychological safety )とは心理学用語で、
アイデア、質問、懸念、ミスなどについて話しても
罰を受けたり、害を受けたりしないような状態のことです。
心理的安全性が無い現場
行動 | 理由 | 結果 |
---|---|---|
質問しない | 無知だと思われることへの恐れ | 認識齟齬や隠れた問題の増加 |
ミスを認めない | 無能だと思われることへの恐れ | ミスの隠蔽や成長機会の損失 |
アイデア出さない | 押し付けがましいと思われることへの恐れ | 創造機会の損失 |
現状を否定しない(改善の提案をしない) | ネガティブだと思われることへの恐れ | 改善機会の損失 |
心理的安全性が有る現場
行動 | 理由 | 結果 |
---|---|---|
質問する | 無知だと思われることへの恐れがない | 認識齟齬や隠れた問題の減少 |
ミスを認めない | 無能だと思われることへの恐れがない | ミスの発見や成長機会の獲得 |
アイデア出さない | 押し付けがましいと思われることへの恐れがない | 創造機会の獲得 |
現状を否定する(改善の提案をする) | ネガティブだと思われることへの恐れがない | 改善機会の獲得 |
動画
Edmondson教授による心理的安全性に関する動画
4つのゾーン
心理的安全性は誤解を受けやすい言葉でもある。
単に心理的安全性が高ければいいわけではない。
心理的安全性 + モチベーション・責任の双方が高い場合にはじめて効果が高くなる。
-- | 心理的安全性 | モチベーション・責任 |
---|---|---|
ラーニングゾーン | 高い | 高い |
コンフォートゾーン | 高い | 低い |
不安ゾーン | 低い | 高い |
無関心ゾーン | 低い | 低い |
ラーニングゾーン以外は好ましくない状態である。
心理的安全性はどのように作り出すか?
- 業務をただ行うものではなく、学習の機会だと捉える
- 人はミスをするものだという事を認める
- 相手にたくさん質問する
こういったことを組織側、労働者側双方が認識している状態を作り出すことによって、
心理的安全性が作られるのだろうと思います。
そして、それを作る具体的手法の典型は Mission, Vision, Value などの経営理念の浸透でしょう。
例
湊川さんの以下のツイートは、組織の心理的安全性の現れだと考えることもできそうです。
新卒で入ったのが「正しく反論すると超褒められる文化の会社」だったのが本当に幸運だった。
— 湊川あい🌱わかばちゃんと学ぶGA 3月発売 (@llminatoll) 2017年11月12日
そのおかげで、戦略に違和感を感じたらそれがたとえ目上の人であろうとガンガン質問していける性格になった。
まとめ
心理的安全性がある組織ではチームメンバーの相乗効果が高まり、
発言が増え、アイデアも増え、知識創造が促されやすくなります。