経営理念があるか?
なぜ経営理念が必要か?
知識創造企業では各社員が自律的に動く自己組織化チームが必要です。
自己組織化チームでは各人が組織のMission・Vision・Valueを理解し、
その方向性にそった意思決定を自発的に行うことが必要となります。
※経営理念を必要とする目的は複数ありますが、
今回はあくまで「知識創造組織診断リスト」の1要素として扱っています。
そのため、知識創造以外に関する目的については割愛します。
経営理念の分類
経営理念に関る用語は各社まちまちで、同じ用語でも微妙に用法がことなります。
ここではもっとも一般的と思われる内容を例示します。
名称 | 内容 |
---|---|
ミッション | 果たすべき使命 |
ビジョン | ミッションを成し遂げる上で描く未来像 |
バリュー | ミッションを成し遂げる上で必要となる価値観 |
経営理念の作り方
経営理念はその名の通り経営者が作ります。
経営者の価値観や組織の歴史を振り返ることで
- ミッション - 組織で何を成し遂げたいか?
- ビジョン - どのような組織の未来を作りたいか?
- バリュー - どのような価値観で使命を成し遂げていくか?
の答えを出します。
各項目の事実が決まったらあとは、表現です。
心に響き、かつ平易で分かりやすい表現を決定します。
具体例
知識創造・知識共有を扱う組織をお題にしてみます。
ミッション
知識創造の発射台
知識創造・知識共有のために必要となる役割・概念を
整理し、広め、支援する仕組みをつくりつづけることによって、
世界に新たな価値を生み出す助けとなり、人々の幸福を増幅させる。
ビジョン
1歩で知識創造できる未来
世界中で知識創造のスタート地点の目の前にゴールがあり、
欲しい知識がすぐに得られることで、
世界中の人が新たなものを生み出す喜びを継続的に得られる「楽しい仕事」を手に入れ、
その結果として「豊かな暮らし」を手に入れること。
価値観
- 自律的に振る舞う
- 多様性を大切にする
- 退屈を許容しない
- チームの成果が個人の和を超えること
- やりたいこと・できること・やるべきことの重なる面積を最大化する
まとめ
知識創造には自律して動くメンバーが欠かせません。
自律して動くには、目的が明確で強く共感している必要があります。
そのために、まずは目的である経営理念が存在する必要があるでしょう。