しばらく前に原田騎郎さんのこんなツイートがバズっていました。
いいですか、タスクの名前は、やる活動の要約ではなくて、タスクが完了した状態の要約にするんですよ。
— HARADA Kiro (@haradakiro) April 3, 2019
進捗がやばくて、誰かに手伝って欲しいとき、前者だと助けにくいんですよ。
実際、1年くらいひたすらタスク管理を担当して毎日始業から終電まで Issue の記載をして、アサインして、説明をしていた身としては
タスクのタイトルは大切だよな
ということを実感するわけですが、じゃあツイートのような基準を持っていたかと言うと持っていなかったわけです。
で、件のツイートはあくまでタスクに関するもので、実際にタスク管理ツール等で管理するのはタスク以外にも様々な種類のものがあります。
- ユーザーストーリー
- タスク
- バグ
- 質問
など。
種別ごとのタイトル命名の例
Naming Guide for Task, Bug & User Story Titles – stratejos blog
User Story Titles
- Bug Titles
- Task Titles
- New Feature Titles
- Improvement Titles
という種別ごとの命名例が記載されています。
New Feature, Improvement, Task とかは現実に分けようとするとカテゴライズが難しそうな気もします。
考えてみる
ユーザーストーリー
典型的なユーザーストーリーのテンプレートである
<ユーザー種別> として <ゴール> をしたい。 なぜなら <理由> だからだ
とかだろうか。ちょっと長くなるけど。
例えば、記事投稿型サービスだとして、投稿者が読者のリアクションを得たい、というニーズを満たすためのストーリーなら
<投稿者> として <リアクション> がほしい。 なぜなら <見られていることを実感したい> からだ
のようになる。
タスク
ユーザーストーリーを個別の実作業に落とし込んだものとしてのタスクや、もともと単体で存在するタスク=課題。
<対象> を <アクション> する
とかだろうか。
例えば、先程のユーザーストーリーのために「いいね」ボタンを追加するとして
記事画面に「いいねボタン」を追加する
という感じになる。
システム内に画面が複数あることを想定して「いいねボタン」の前に、画面を限定するための「記事画面に」を追加した。
ストーリーとの関係やタスク管理ツールの機能に合わせて親子タスクにするか、リンクさせるかなどになるだろう。
バグ
なんらかの機能が想定どおりに動かないバグ。
<対象> を <アクション> したが、<正しい動作> をしない
とかだろうか。
例えば、先程のタスクで実装した「いいねボタン」を押すと投稿者に通知が行くはずが行かない場合
記事画面の「いいねボタン」を押したが、投稿者に通知がいかない
という感じになる。
質問
プロジェクト、プロダクト、業務における関係者間での質問。
・<知りたいこと> とは何ですか? ・<知りたいこと> の意図は何ですか?
とかだろうか。
専門用語の意味の確認。
独自用語の意味の確認。
文書に書いてあった内容の意味がわからなかいときの確認。
など。
例えば、「がっちゃんこ」の意味が伝わらなかったとします。
・「がっちゃんこ」とは何ですか?
という感じになる。
まとめ
このテーマであれこれググってみたのですが、決定だと言えそうな日本語情報を発見できず。そこまで厳密に考えずにみんな自由に「伝わればいいよ」くらいのスタンスなのだろうか?
割と検索が難しそうなお題ながするので、自分が発見できてないだけかもです。
命名に関するよい情報があればお待ちしています。
そもそもタスク管理ツールは名前が「タスク」管理ツールだけど、実際にツールが扱うものは「課題」だけではなく、ここで紹介した「バグ」などのようないろいろなものがあるのがややこしい。