人間、日々過ごしていれば多かれ少なかれストレスを感じます。
ただ、同じ出来事を経験しても人によってそれを強いストレスと感じるか、あまりストレスと感じないかは異なります。
これは、出来事に対する認知が異なるためです。
例えば、運悪く鳥の糞が頭に落ちてきたときに、自分の運の悪さを拡大解釈して「不吉・・・。悪いことが続けて起こるかも・・・」と不安が膨らむ人もいれば、「ウンがつくぜ!せっかくだからあとで笑い話にしよう」と笑い飛ばす人もいます。
また、ストレスフルな出来事に対する行動で、ストレスを緩和できる場合もあれば、悪化する場合もあります。
例えば、相手の言葉の裏を読みすぎて攻撃的な解釈をした結果、相手に反撃をし、結果的に本当に敵対してしまう人がいるかもしれません。この場合、状況はさらに悪化します。
一方で、好意的に解釈して友好関係を深める人もいるかもしれません。
ストレスが膨らみやすい認知、行動をとりがちな場合、これを変えていくことでストレスの発生を予防したり、緩和したり、悪影響の循環を止めやすくなります。
私は昔、多重請負環境での過剰労働やパワハラにより、メンタルを消耗し、カウンセラーさんの指導のもと認知行動療法を実施して回復した経験があります。
昔の私は「ストレスが膨らみやすい認知、行動をとりがち」な人であり、認知行動療法によって、認知や行動を変化させてきたということになります。
今回、認知行動療法においてストレスの解決や対処を扱う「コーピング」について掘り下げます。
なお、ストレスの扱いに関して以前このブログで認知行動療法を紹介しました。コーピング以外の認知行動療法全体が気になる方はこちらを参照ください。
上記の記事やこの記事は以下の書籍を参考にしています。
続きを読む