ふりかえりのタイミングに関してまとめます。
ふりかえりタイミングと関わる要素
ふりかえりタイミングと時間的リソースのトレードオフ
ふりかえりのタイミングは早ければ早いほど好ましいです。なぜなら、記憶が新鮮だからです。ふりかえりを価値あるものにするには、好ましい効果を広げることや、問題を解決する必要があります。これらを行うには、ふりかえる対象が明確である必要があります。ふりかえる対象を明確にするには、正しい情報を元にする必要があります。そのため、記憶の新鮮さが重要になります。
ただし、早くふりかえるとそれだけ頻繁に多くふりかえることになります。それは、時間というリソースを大きく使うことになります。
ふりかえりタイミングと精神的リソースのトレードオフ
ふりかえりの中で、問題を発見し、改善していく過程で失敗と向き合うことになります。
失敗と向き合うことは個人差はあれ、精神力をすり減らします。消耗すると、ふりかえりの恩恵を得るどころか損害が発生します。そのため、個々人の消耗度合いにあわせてふりかえり間隔を広めにすることも選択肢の一つになります。また、自分が価値を生んでいること、進歩していることを確認することのようにプラスの側面を着実に確認することで、逆に精神力を回復することもできます。
ふりかえりタイミングと対象の規模
ふりかえりのタイミングは早いほど好ましいですが、そもそも対象の取り組みの規模が大きいと短期ではふりかえりの素材が揃いません。その場合は、ふりかえり対象が完了してからできるだけ早い時期、というのが答えになります。取り組みをいくつかの塊に分割して捉えることが出来る場合は、分割したそれぞれのタイミングとしてふりかえりつつ、全体像をふりかえるためにすべてを終えたあとに改めてふりかえるのがよいでしょう。
ふりかえりタイミングのパターン
- タスクの実施直後
- 日次
- 週次
- 月次
- 四半期ごと
- 半期ごと
- 年次
まとめ
好ましいふりかえりタイミングに決まり決まった答えはあrません。
以上のような要素を踏まえて自分にあったふりかえりタイミングを設定しましょう。