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CKOの役割-診断-知識創造組織診断リスト-直接ラスボスに挑めるか?

直接ラスボスに挑めるか?

ラスボスとは?

ここでのラスボスとは本来取り組むべき対象です。
知識創造であれば、新規商品開発や新規サービス開発であったり、
組織内の知識の流通であれば情報共有基盤の構築などです。

仮に企業の目的が知識創造の結果生み出した新商品によって世界に価値を生み出すことだとします。
この場合に価値が生まれるのは商品を生み出したあとです。
ラスボスに例えるなら、最後にラスボスを倒すことで初めて世界に平和をもたらすことができます。

ラスボスが遠い現場

長い長い稟議のスタンプラリー。
関係者への根回し。
変化を嫌う多くの社員のマインドセットを変えるためのフレーミング

例えるならば、ラスボスを倒す四神器を手に入れる必要がある。
例えばそのうちの火の神器を手に入れるための12の素材を集める必要がある。
1つ目の素材を手に入れるには風の魔法を使える仲間と100万ゴールドが必要になる。

こう書くと逆に「楽しげでいいじゃん」となる気もしますが、
例えば別の現場ではそもそもそんな回り道をしなくても四神器を装備した状態からスタートできます。
しなくてもいい努力が必要であり、そのために成果を得るまでの道のりが果てしなく遠い状態です。
そしてそのしなくてもいい努力をしている間は顧客には価値が届きませんし、本人の評価もあがりません。

知識創造をするような優秀な人材はこのような状態をすぐに把握するでしょう。
するとどうなるか?
ラスボスを倒せる勇者は世界から去っていきます。

直接ラスボスと戦える現場

すぐに本題に取り組めます。
知識創造は数え切れないほどの試行錯誤を繰り返しながら物事をすすめていく必要があります。
そのため試行のスピードがあることと、本題に向き合いながら長期間モチベーションを
保ちつつすすめていく必要があります。

例えるならば、ラスボスに挑みつつ弱点を把握し、少しずつラスボスを楽したあとの
未来を強く感じながら攻略していくイメージです。

まとめ

直接ラスボスに挑めない組織だと知識創造のスピードが損なわれます。
知識創造のスピードを高め、優秀な人材に長く在席してもらうためにも
ラスボスの間に無駄なイベントを作り込まない組織にするとよいでしょう。