全体像を共有するためのユーザーストーリーマッピングについて
ユーザーストーリーマッピングとは?
Jeff Pattonが考案した、ユーザーストーリーを時系列・優先度別に並び替えることで、
全体等としての物語をチームで共有しやすくする手法です。
なぜユーザーストーリマップが必要か?
アジャイル開発でよく利用されるユーザーストーリーは小さな粒度で各ストーリーに専念できる反面、
全体像や優先度の概念が失われがち。
ユーザーストーリーマッピングを利用すれば、全体像の認識をチーム全体で共有でき
優先度もわかりやすくなり必要な開発・リリースに集中できるようになるため。
ユーザーストーリーマップの作成手順
- ストーリーを話しながらカードをどんどん作成する
- 最上部には粒度の大きいカードを置く
- システム全体を時系列に考えた場合に合わせてカードを左右に移動する
- 重要度に合わせてカードを上下に移動する(重要なほど上)
- ビジネスの価値をもつ固まりを同じ高さに揃え、各固まりを縦にスライスすることでリリース範囲を決める
サンプル
シンプルなTODOアプリケーションが対象システムだとします。
サンプルはあえてExcelで書いてみました(わざとですよ)。
雑感
書籍ではポストイットなど物理カードを利用した手法を推奨していたが、
現実問題としてオフィスの広さやセキュリティ面の都合などで実行できる環境は限られる印象を受けた。
小さな組織で実際に利用しているところでは、Trelloなどツールで代用しているのだろうか?
資料
- ユーザーストーリーマッピングはじめてみました - Developers.IO
- Jeff Patton氏の “情熱プロダクトオーナーシップ” に参加しました - 世界はどこまでもシンプルである
- Jeff Patton さんと平鍋さんが語る「ストーリー」についてまとめてみた - THE HIRO Says
書籍
- 作者: Jeff Patton,川口恭伸,長尾高弘
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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