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組織、チームの相互理解を深めるための手段「ワールド・カフェ」を知る

組織、チームの 関係性が質 が高いと適切な情報が表に出やすくなり、多様な発想を交換しやすくなります。

ただ、この「関係性が質」は単なる仲良しということではなくて、言いたいことを言える関係性のことです。

単に仲がいいだけでは逆に同調圧力が働いて、言うべきことを言えないことなどが起こりえます。
これは、心理的安全性の本来の意味と誤認のケースとちょうど一致します。

  • 「関係性の質」の本来の意味 = 心理的安全性の高い場
    • 言いにくいことでも気兼ねなく言い合える場であること。例えば必要な批難を気兼ねなく発言し、言われる側も受け入れられること
  • 「関係性の質」の誤認 = 心理的安全性の低い場
    • 個々人に配慮しすぎて批難を一切言わない。同調圧力で反対意見を言えない状態

組織、チーム内の相互認識が深まっている状態が関係性の質が高く、心理的安全性が高い状態です。
ワールド・カフェはその状態を導く手段の一つです。

ワールド・カフェとは?

ワールド・カフェとは、カフェのようにくつろいだ雰囲気で行われる会議のことです。少人数での 対話 を行います。

対話とは?

note.com

結論を必要としていない話の中で、参加者の目的は相互理解を深めること。

相手の意見の背景にある価値観、感情を伝え合うことです。

ゴール

ワールド・カフェの目的は対話の内容にあるように 相互理解を深めること です。
人は、意識して確認しないと解釈に基づいて事実と異なる考えを持ちがちです。

  • 「同僚のAさんとすれ違ったが挨拶をしてこなかった。けしからん」
    • ← 気づいていて挨拶をしなかった、という解釈に基づいているが、気づかなかっただけかもしれない
  • 「上司の考えがころころ変わる。信用できない」
    • ← 物事の前提は変化する。実は柔軟に前提に応じているだけかもしれない

想像、推測、 バイアス によって事実と異なる解釈によってこじれていた意思決定、意思決定の前提となる情報が掘り出せない状況。
そういったものを解消するための手段がワールド・カフェです。

実施手順

ワールド・カフェの準備から開催までの流れ | ワールド・カフェ・ネット

を参照。※前提に合わせてカスタマイズ

まとめ

組織、チームの相互理解を深めるための手段「ワールド・カフェ」についてまとめました。
質のよいチームのふりかえり会や 1 on 1 なども、ワールド・カフェが持つような特性を持っているように思います。

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