目標管理手法として最近は OKR が有名ですが、他に OGSM があります。
まず、 OGSM について説明し、その具体例として Growthfaction による 技術書典5 での セイチョウ・ジャーニー の頒布を例に説明します。
OGSM とは
OGSM は
- Objectives
- Goals
- Strategies
- Measures
の略からなる目標管理手法です。
Wikipedia の記載によると、もともとは 1950年代の日本の大企業が起源だそうです。
各項目の説明
Objectives
定性的な目標です。
Goals
定量的なゴールです。
SMART なゴール を設定します。
SMART の計測可能性( Measurable )は数値もしくは、Yes or No で答えられるようなものにする必要があります。
Strategies
ゴールを達成するための戦略です。
Measures
戦略の達成基準となる数値です。
例
後付ですが、 Growthfaction での技術書典5におけるセイチョウ・ジャーニーの執筆・販売を元に考えてみました。
Objectives
セイチョウ・ジャーニーを普及させることで、
「成長したいけど、どうしたらいいかわからない」
という人が一歩踏み出すための知識と熱を提供することで、実際に行動を起こしてもらう。
Goals
- 技術書典当日に「セイチョウ・ジャーニー」を紙で200部。PDFで100部を達成すること
- 2018年以内に販売後の感想ブログなどの影響で新たに追加で100部を販売すること
Strategies
- 1-1. 各人の担当パートの独立性を高めてスケジュールに間に合わせて書籍を完成させること
- 1-2. 事前に潜在読者を 300 名増やすための活動をすること
- 2-1. 感想ツイートを RT することで認知と口コミを広げること
- 2-2. 感想ツイートを Togetter でまとめ続けること
- 2-3. 感想ブログをまとめたブログ記事を作成し、随時更新すること
- 2-4. 読者参加型の販売後イベントで更に潜在読者を増やすこと
Measures
- 1-1. 入稿期限までに書籍を完成させること
- 1-2. すべての施策を合わせて 技術書典 のサークルチェック数が 300 を超えること
- 2-1. 言及ツイートをすべて RT していること
- 2-2. 年内毎日更新すること
- 2-3. 年内毎日更新すること
- 2-4. 自発的に発生するのを待ち、発生したら支援する。発生しなかったらこちらで開催する
- 2-1 - 2-4 の活動の結果、イベント後の購入数が 100 を超えること
Tactics
戦術まで含むのが OGSM で一般的かわかりませんが追加してみました。
- 1-1-1. 各自のパートの執筆、製本、収支、課題管理を分業する
- 1-2-1. 入稿時期を早めにすることで宣伝期間を広くとる
- 1-2-2. 訴求する表紙ビジュアル+メッセージにする
- 1-2-3. 勉強会への参加・登壇+Webからの拡散支援で書籍の認知を広める
- 1-2-4. Webで執筆過程について言及することで認知を広める
- 2-1-1. Twitter と Slack を連携しエゴサーチ結果を自動で共有し、RTする(内容に応じてリプもしたいのでRT自体は自動化せずにメンバー各位がメッセージを読む)
- 2-2-1. 年内毎日更新する
- 2-3-1. 年内毎日更新する
- 2-4-1. エゴサーチによりイベント開催希望者がでてきているか確認する
まとめ
ちょうど、新しい取り組みを始めていることと、組織周りの役割を目指して転職活動中のため、 OGSM についてまとめてみました。
あなたの会社は、社員全員が上記のような情報を一気通貫で説明できるようになっていますか?