人の成長にはフィードバックが欠かせません。特に自分ひとりでは気づけなかった改善箇所のヒントとなるネガティブ・フィードバックが重要です。ただ、他者からのすべてのネガティブ・フィードバックをそのまま受け取って行動を見直した場合に、スーパーウルトラグレートデリシャスワンダフル社会人※1になれるということにはなりません。受け入れることが好ましいフィードバックやそうではないフィードバックを見極めるべく、4つに分類をしてみました。
※1 - 燃えるお兄さん参照
4つのフィードバック
明らかに改善につながるフィードバック
1つ目は、話を聞く限り間違いなく改善につながるだろうと思えるフィードバックです。
- 既存のやりかたが明らかに誤っていて、別の正しい方法を伝える
- 既存のやりかたより明らかに効率化ができる方法を伝える
- 既存のやりかたより明らかに質が高まる方法を伝える
のような指摘です。基本余裕があればぜひ改善したほうがいいものです。
試してみないと分からないフィードバック
2つ目は、成功するかもしれないけど、必ず成功するとは限らなそうなフィードバックです。
あれこれと試行錯誤して成功を導く必要があり、自分で出せるアイデアに限りがあり、自分では出せないアイデアをもらったのなら試す価値はありそうです。
好みの領域のフィードバック
3つ目は、好みの領域で、明確な正解はなくどんな方法をとってもいいよね、というようなものに対するフィードバックです。
ここに関しては試すかどうかは自分の好みと合うかどうかでよさそうなものです。
誤りのフィードバック
4つ目は、明らかに誤っているフィードバックです。
当然これは試すだけ時間がもったいないので、試さないほうがよいです。
まとめ
フィードバックを4つに分類し、中には、受け入れるとよいものもあれば、どちらでもいいものあれば、受け入れないほうがいいものもあることがわかりました。
ここで、大事なのが、フィードバックに対して改善アクションをとるかどうかは本人に任せたほうがいい、というところです。フィードバックを送る側が、「せっかくの助言を無視しやがって」となってしまうと、断りにくくなって本当は直さないほうが良い部分まで直してしまう可能性があります。その時の本人の不満もきっと大きくなるでしょう。
以下の記事で紹介されている Netflix の 4A の4番目がまさにそれです。
取捨選択をできること。
フィードバック文化は組織にいる人が成長していくために有益ですが、本当に有益なフィードバックがなされるようにするためにはこういったポイントが大事になりますね。