だいぶ前ですが、2016年に以下の記事がバズっていました。
タスクばらしはセルフマネジメントの基本というのは確かにそうだなと思う一方、実はそれを簡単ではなくしている要素があると考えています。
特に、初心者と上級者にとってタスクばらしの難しさが発生しやすいと考えています。
まず2種類のタスクばらしを紹介し、次になぜ初心者と上級者にとってタスクばらしの難しさが発生しやすいのか説明します。
2種類のタスクばらし
まず基本としてタスクばらしとは任意のタスクのゴール条件を達成するまでに必要となるステップを一定の小ささに細分化してあらいだすことです。
このタスクばらしですが、 既知 と 未知 に分類できます。
既知・タスクばらし
既知・タスクばらしは、すでに経験済みか類似の経験から容易に筋道の予想がつくタスクをばらすケースです。
何をすべきか把握している、推測可能なため特に大きく迷うことなくタスクばらしができます。
未知・タスクばらし
未知・タスクばらしは、未経験の対象や他の経験からの類推が難しいタスクをばらすケースです。
この場合、その「未知」に対して
- 仮説をもとに調査する
というタスクが発生します。そして、この調査結果によって方針に影響が発生し、後続タスクが変化する可能性があります。
例えば
- タスク1 - 既知のタスク
- タスク2 - 既知のタスク
- タスク3 - 未知を解明するため調査
- タスク4~ゴールまでのタスク - タスク3の結果によって必要なタスクが変化する
という感じです。
そのため、後続タスクがあることは把握しつつ、まずは未知を解明できるまで調査タスクを実施し、解明したらその後のタスクばらしをあらためて行うという手順が必要になります。
なぜ初心者と上級者にとってタスクばらしが難しいか?
初心者はわからないことが多くなりがちです。また、経験の不足から抽象思考による類似領域からの推測ベースのタスクばらしが適用しにくいです。
逆に上級者はそもそも手順のわかりきった明確な業務のアサイン比率が減り、正解のわからない難題と向き合う機会が増えます。
結果的に両者ともに「未知・タスクばらし」を扱う機会が多くなりため、タスクばらしが難しくなります。
まとめ
未知・タスクばらしをどう扱っているかについて人と深く話したことはないので、実際のところ各位がどのように向き合っているのかそもそもわからない面が多いです。
気が向いたら「未知・タスクばらし座談会」などやるかもしれません。