感謝は、相手の言動に対してありがたく思うことです。
それを伝えるのが「感謝を伝える」という行為です。
ここで感謝が発生してから相手に伝わるまでの段階を細分化してみます。
- 相手が行動をする
- 相手の行動に気づく
- 相手の行動が、感謝に値するものであると判別する
- 相手に感謝の気持ちが芽生える
- 相手に感謝を伝える
こうなります。
ここでポイントなのが、
- 相手の行動に気づく
- 相手の行動が、感謝に値するものであると判別する
という部分です。
わかりやすい場所ならいいですが、例えば分業していて連携する相手の業務が見えていない場合に、相手がどのように行動しているのか、それが感謝に値する行動なのかというのは見えにくくなります。
すれ違い
上記のように、相手の行動に気づき、それが感謝に値するものであると判別できない可能性があります。
すると、相手が感謝に値する行動をしてくれたが、それに気づかずスルーするということが発生します。
すると、相手側もそれぞれの気質により
- あまり感謝されてないのだな。まぁいいか。やったほうがいいことは気にせずに続けよう
- あまり感謝されてないのだな。次からやめよう
- あまり感謝されてないのだな。なか腹立たしい
などの気持ちになるわけですが、2の場合はプラスの行動がなくなるという機会損失が、3の場合はその上でさらに敵対関係が生まれます。
処方箋としてのシステム思考
ものごとの全体像を見えるようにすることで、ある程度緩和が可能なはずです。
そこで、システム思考が有効に思います。
まとめ
感謝の前提としての客観視と、処方箋としてのシステム思考についてまとめてみました。
目の前に与えられているものは当たり前のものなのか、誰か気を利かせてくれたものなのか。
見えてない範囲を把握すること、推測すること、質問して知ること。その道具としてのシステム思考を鍛えること。
おすすめです。
なお、別に全体がみえて良いことをしてくれている人がいることがわかっても感謝なんてめんどいししたくない、という方におかれましては効果がございません。