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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

行動すれば解決できるにも関わらず放置されている問題が残り続けている原因に関する考察

組織には常に多くの問題があると思います。
その中でも「やれば解決できるが放置されている問題がある」という状況を
見かけたことがあるかたは多くいると思います。
私も昔は数多のブラック現場にいたので記憶に焼き付いています。

この事象について考えてみましょう。

行動すれば解決できる問題の例

例えば、

  • 会議が時間通りに開催されない
  • ホワイトボードのペンが出なくなっているが誰も取り替えない

のように些細で分かりやすく、優先度の判断をするまでもなくアクションをとれば
すぐに解決できるようなものを意図しています。。

問題解決は問題さえ見つかれば解決したようなものだ、
という話をきくことがありますが、そうでもないようです。

問題が残り続けている原因

問題に気づかない

そもそも問題が問題であることに気づかないケースがあるでしょう。

言い出しっぺの法則が発動する

以下の記事に通じる内容です。

sonykichi.hatenablog.com

問題を発見した人が得意ではない領域の問題を担当し、
しかも特に評価には反映されない。
そんな状況になれば次回から報告しなくなる可能性が高まります。

問題を解決するインセンティブがない

あくまで稼ぐための手段のみとして仕事をしていて、
さらに問題を解決したところで評価・報酬にも結びつかない場合は
問題を報告しなくなる可能性が高まります。

※組織のビジョンへの共感や、問題を解決することを経験値として
とらえている人は評価・報酬がなくても行動するでしょう。
評価・報酬に結びついた方がいいですけど。

変化を好まない人が多い

組織内に変化を好まない人が多いと、よかれと思って報告した問題が
「余計な仕事を増やして」「変わるのが嫌」という反感を買う場合があるでしょう。
そんな状況になれば次回から報告しなくなる可能性が高まります。

人間関係が悪い

人間関係が悪いと、複数人が関る問題の解決が難しくなります。
結果、そういった問題は解決されないでしょう。

問題の影響に鈍感

一つ一つの問題がどのような負の効果、機会損失を生み出しているかに鈍感な場合、
問題を放置することを選ぶでしょう。

  • 時間資源の浪費
  • ストレスの増大
  • 組織への失望による離職者の増加

等色々とありそうです。

出る杭を打つ

ちょっとした問題が部署間の境界などで起こった場合、
誰かがその領域をカバーする必要がありますが、
縄張り意識により攻撃的な反応を受けるケースです。

まとめ

大きな枠で捉えると組織環境、組織文化、採用、従業員のインセンティブなどに起因するように思います。
気づいた問題、残り続けてますか?