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Employee Experience Engineer tbpgr(てぃーびー) のブログ

話が違うよ!という出来事の裏側って?

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一昨日の田中さん「佐藤さん、Aを倉庫にしまっておいてね」
今日の田中さん「佐藤さん、なんでAを倉庫にしまったんだ!」
佐藤さん「話が違うよ!(#^ω^)」

というような経験はありますか?

そんな出来事について、その裏側で起こっていることを掘り下げたいと思います。

前提

この話は、私の娘が他の人の言動不一致によって不快な思いをすることが多い、ということで
その事象を説明する準備としてまとめました。

具体例

例えば言っていることがころころ変わる学校の先生。
そんな先生が以前に「Aしなさい!」と言ったから後日Aしたら「なんでAしてるんだ!」と叱る。

例えば、あなたが後輩に指導をしていた際に
後輩が「なるほど、分かりました。やります!」と言ったかと思えば、
後日、特に何もやっていないことが発覚する。

学校、仕事、私生活。
色んな場面で似たようなことがあるでしょう。

問題

こういったときに「イラッ」とする方も少なくないのではないでしょうか?
雑に表現するなら「相手がけしからん事をした。腹立たしい」という感じでしょうか。

このような出来事が原因で人間関係が悪化する。
先生と生徒、上司と部下、同僚、友情。それぞれに関して好ましくない結果を生み出す。
そのような展開も少なくないでしょう。

しかし、よく考えるとこの事象は本当に毎回「話が変わる人」が『けしからん』のでしょうか?

例えば自分自身も常に完璧に相手に一貫した言動をすることができているでしょうか?
そうでも無さそうな気がします。

深掘り

では、このような「話の変化」がどのように起こるのか考えてみます。
答えは複数あります。例えば、

  1. 記憶力不足
  2. 変化に柔軟
  3. 事情が変わったが、その事実を報告しにくい

などがあります。個別に掘り下げます。
緩和策を併記しましたが、全く聞かないことがあるのは承知の上で、
「きくこともあるかもね」ぐらいで受け取っていただければと思います。

記憶力不足

シンプルに記憶が苦手。以前相手に話した内容を覚えていないため
以前とことなる方向性で話してしまう。
これは特に悪意がありません。

このタイプの話のズレが多い人と話す際は記録を残すことで問題を緩和できそうです。

変化に柔軟

考え方がどんどん変化していくタイプ。
人間の考えは一定ではありません。変化の時代ですから、考え方が変化しても特におかしくありません。
これも特に悪意はありません。

このタイプの話のズレが多い人と話す際は、以前を話が変わっている事を伝え、
変化の理由を質問することで問題を緩和できそうです。

事情が変わったが、その事実を報告しにくい

例えば、相手の手前 Yes と答えたが本当は No にしたかった。
例えば、本当は Yes をしたいが、どうやっていいか分からずに、その後の行動は No になってしまった。 これも特に悪意はありません。

このタイプの話のズレが多い人と話す際は、信頼関係の強化や
相手が自力で改善できない点をときほぐして上げる必要がありそうです。

まとめ

話が違うよ!という出来事の裏側には上記のような様々な要因がありそうです。
1つ想像できるのが、「話が違うよ!」という出来事の根本原因が
人の悪意であることは思ったより少ないような気がします。

さて、この件は 意図と影響は異なる 、という話でもあります。
発言者は発言者なりに良かれと思って行動している。つまり好意的な意図を持っている。
受け手にとって、その結果が「話が違うよ!」と言うものだった場合に、
受け手は意図的に攻撃されたような気分になり、敵対心を持ってしまうことがあります。
これは意図と異なる影響です。

信頼関係を作り、相手の性質・思考を考えることである程度緩和できそうです。
それとは別にどうにもならない人もいるって?
・・まぁ、そういうこともありそうですね。