ソフトウェア開発者もコミュ力がないと困る!
ソフトウェア開発者のコミュ力が足りない!
というような煽りっぽい情報を見かけることが時折あります。
これを聞いて「うっ」となっているケースをみかけます。
果たして本当に「うっ」となる必要があるのでしょうか?
ソフトウェア開発の文脈で必要とされるコミュ力について考えてみます。
コミュニケーション能力とは?
他者と上手にコミュニケーションをとることができる能力です。
コミュニケーションとは情報・感情・思考を伝達することです。
コミュニケーションの分類
コミュニケーション能力を2つに分類してみました。
- 対人関係
- 情報伝達
対人関係
雑談力の高さや、相手の感情の流れを汲み取ってよしなに振る舞うなど
相手を気分良くさせたり、仲間を増やすようなスキルとしてのコミュニケーション能力。
社交性と呼ばれるようなものですね。
一般に「コミュ力」というとこちらをイメージする人が多いのではないでしょうか。
情報伝達
目的を明確にし、目標に落とし込む。
対象の背景を正確に把握し、関係者に正確な事実を伝える。
チームに有益な情報を共有する。
論理的に物事を考え、正確に伝えていく。
情報伝達としてのコミュニケーション能力です。
ソフトウェア開発者として優秀な方はこちらも優秀な方も多いのではないでしょうか?
そして、多くの場合ソフトウェア開発者としての「コミュニケーション能力」としては
こちらの能力の方が重要そうに思います。
まとめ
ソフトウェア開発者のコミュ力について言及があった場合、この2つの分類をごちゃまぜにしているのが
誤解の元になっているように感じました。
仮に対人関係側のスキルを強く求めているならそれは職務の役割が曖昧になっているのではないでしょうか?
もちろん双方の役割をこなして欲しいようなポジションがあるのかもしれませんが、
その場合はそもそも役割の難易度が高いでしょうし、相応のおちんぎんでごく少数の万能型の人を
採用する必要があるのだろうなと思います。