副業の現場で Re:dash 担当になったため、書籍 LEAN ANALYTICS を購入しました。
LEAN STARTUPには短いサイクルのフィードバックループが必須です。
LEAN ANALYTICSではループ中の計測にフォーカスしています。
3行まとめ
ビジネスのステージに応じて
OMTMの考えに基づいて一つの指標に絞って数値化・可視化することで
作れるものを作るのではなく、売れるものを作るための意思決定材料を得る
※OMTMについては下記を参照
気になった点を抜粋
優れた指標とは?
- 比較可能
- 時間軸、ユーザーグループ、競合などと比較することで判断材料にしやすい
- 分かりやすい
- 数値がわかりにくいと議論しにくくなる
- 比率や割合である
優れた指標は行動を変える。
逆に行動につながらない値を指標にしても、無駄に指標を見る時間が増えるだけだ。 例えば
- PV
- 訪問数
- フォロワー数
- ダウンロード数
などは、増加数をみて盛り上がるかもしれないが
それ自体は特に行動にはつながらない。
リーンアナリティクスのステージ
ビジネスについて考えるフレームワークには
リーンキャンパス、リーン・スタートアップ、海賊指標(AARRR)、成長ピラミッドなどが存在するが、
書籍 LEAN ANALYTICS では リーンアナリティクスのステージ を提唱している。
リーンアナリティクスのステージ は以下のようになっている
ステータス(英) | ステータス | 状態 |
---|---|---|
Empathy | 共感 | まだ満たされていないニーズを見つける状態。インタビューをしたりする |
Stickness | 定着 | 問題をどう解決するか発見し、お金を払ってもらえるようにする状態。拡大前に質を上げる |
Virality | 拡散 | 製品を正しく作り、ユーザーを拡大していく状態。会員システム、紹介システムなど |
Revenue | 収益 | 利益構造を構築していく状態。コスト削減など |
Scale | 拡大 | 事業を広げていく状態。店舗拡大など |
OMTM
OMTMとは One Metric That Matters の略で、
現在のステージにおいて最も重視して着目すべき数値のことです。
冒頭の3行まとめからの繰り返しになりますが、詳細については下記記事を参照ください。
ビジネスモデルの種類
ビジネスモデルは
- 獲得チャネル
- 販売戦略
- 収益モデル
- 製品種別
- 提供モデル
などの組み合わせによって非常に多くのバリエーションが存在する。
書籍中では6つのビジネスモデルに単純化している。
まとめ
今いるステージに合わせて一つの指標を決めて意思決定していく、というのはとても分かりやすいですね。
スタートアップは時間も資源も限られているケースが多いでしょうし、あれこれ手を出して
実はそのステージでは必要ないことにリソースを割いていた、なんていうこともよくあるのではないか?
という想像ができました。
書籍ではリーンアナリティクスの各ステージに関する詳細な説明や、
6つのビジネスモデルごとにどのような指標が有効になるか?などについて
説明や事例が多く掲載されています。
指標を決定する人、分析する人、直接担当しないが理解しておきたい人。
色んな人におすすめの書籍だな、と感じました。
参照
Lean Analytics ―スタートアップのためのデータ解析と活用法 (THE LEAN SERIES)
- 作者: アリステア・クロール,ベンジャミン・ヨスコビッツ,林千晶,エリック・リース,角征典
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2015/01/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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