re:Work のマネジメントカテゴリに優れたマネージャーの10要件が掲載されています。このそれぞれの項目に対してどのような知識、スキルが必要になるか検討します。
優れたマネージャーの10要件
各要件に対応するスキルを列挙していきます。なお、複数の項目に対して同一のスキルが必要となるケースもあります。
1. 良いコーチである
- コーチング
2. チームに任せ、細かく管理しない
マイクロマネージしないために、は職務分析を行いどのような役割・職務があるかを把握する必要がある。そのうえで各職務に対して現状のメンバーがどの委譲レベルなのかを整理する。委譲レベルについては デリゲーションポーカー の7段階などが例。
さらに、現状のメンバーのスキルを把握し、その上でストレッチな領域で可能な限り自由度をもたせる幅を広げつつ挑戦や失敗と改善を繰り返す機会を与える。与えっぱなしではなく、コーチングで支援する。
3. チームの仕事面の成果だけではなく、健康を含め充足に配慮する
ここは気質的な面も感じられ、マネージャーにアサインする時点でこういったマインドを持っている人を選出対象にする、などがいる?
習得可能なスキルとしてはすぐには思い浮かびませんでした。
re:Work の記載によれば、 Google の施策としては「 Simple One Thing 」という業務外目標を一つ設定して、個人の生活において価値を置いているものも会社として支援する、という施策があるようです。
4. 生産性が高く、結果を重視すること
- 目標設定
- アジャイルな業務の進め方
- メトリクス設計、運用
- 業務プロセス改善
- ふりかえり
- 責務の明確化
- サーヴァントリーダーシップによる成功のサポート
5. 良いコミュニケーション実施者であり、聴き、情報の共有をする
- 対話能力
- 傾聴能力
- 言語化能力
6. キャリア開発をサポートし、パフォーマンスについて話し合う
- キャリア構築支援
- コーチング
7. 明確なビジョンや戦略を持ち、チームと共有する
- ビジョン作成能力
- 戦略構築能力
- 伝達能力
8. チームにアドバイスできる知識がある
- 専門能力
9. 部門の枠を超えてコラボレーションを行う
10. 決断力がある
- 意思決定能力
- 伝達能力(とくに Why を伝えて腹落ち出来る状態にすること)
まとめ
やや大きめの粒度でのスキル、能力の列挙になりましたが、各項目から推測してまとめてみました。