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組織文化を可視化して、理想と現実の差を埋める具体的な施策によってコントロールする方法

カヤックの柴田さんに紹介していただいた「組織文化を変える 競合価値観フレームワーク技法」という書籍を読みました。
興味深い本の紹介をありがとうございます。

組織文化を変える

組織文化を変える

この本では組織文化を可視化して、理想と現実の差を埋める具体的な施策によってコントロールする方法が語られていました。
組織の文化はふんわりと語られがちで、定性的・直感的に語られる事が多く、それだけに具体的な施策によって好ましい状態に変化させることや、そもそも今変化が必要なのかどうか判別しにくいというのは多くあるのではないでしょうか。
そういった状態に対する解決策になりそうな本だな、と感じ興味深く読みすすめました。

要約

VUCA とも呼ばれるようなビジネスの変化の激しさから、そこにあった組織文化への適用が必要になっています。では、ふんわりと語られがちな組織文化はどのように分類し、評価すればよいか?この書籍では「競合価値観フレームワーク( Competing Values Framework )」というモデルで組織文化を分類し、診断する方法を紹介しています。競合価値観フレームワークでは、組織文化を4つのグループに分類します。

柔軟性 or 安定性/内部注目 or 外部注目 内部 外部
柔軟 Clan culture - 家族文化 Adhocracy culture - イノベーション文化
安定 Hierarchical culture - 官僚文化 Market culture- マーケティング文化

元の英語と日本語訳をみるとちょっと違和感があるので、実際にはその名前よりも内容理解を深めて置いたほうがよさそうです。
各文化について詳しくは書籍に譲ります。

この分類を元にした診断によって、理想の文化と現状の文化の差異を明らかにします。診断結果は組織文化診断図という形で四象限にレーダーチャートとして可視化します。
文化を変革するには組織に所属する個々人の行動が変化する必要があります。個々人の行動の多くは、マネージャーの行動によって変化します。そのため、理想の文化と現実の文化の差異に対して主に必要となるのはマネジメント施策を強化することになります。 によって、理想の文化に近づけていきます。
書籍には、実際にどの文化に対してどのようなマネジメント施策を強化する必要があるかがまとめられています。

まとめ

ちなみに、実は書籍中の「詳しくはここを見てください」という資料への参照リンク先の記載がどの場所でも http://www.firstpress.co.jp/ と同じ URL しか示してなくて、実際の情報がどこにあるかわからなくて、この本のすべてを理解しきれていない状態でもあります。
有力情報お持ちの方がいたら、お待ちしてます。
たぶん、原書は「Diagnosing and Changing Organizational Culture: Based on the Competing Values Framework」なので、諦めてこの原書ベースの情報を探したほうが早いかもです。

Diagnosing and Changing Organizational Culture: Based on the Competing Values Framework

Diagnosing and Changing Organizational Culture: Based on the Competing Values Framework

参考資料